■バッグとテーブルが合体
ヘリノックス「タクティカル フィールドオフィスM/マルチカモ」(2万7940円)
“フィールドオフィス”と名付けられている通り、書類・雑誌とともに15インチのノートパソコンが入るバッグとテーブルのセット。チェアとともに持ち運べば、どこでもオフィスになる今の時代にピッタリのプロダクトです。
高さ39cmの場合、ヘリノックス「タクティカルチェア」に座ると天板は膝くらいの位置。天板ではなく太ももにパソコンを載せ、資料やドリンクをテーブルに広げるのにいい感じです。バッグは取り外してチェアの真横に引き寄せてもよし。
さらにバッグを囲んでいるフレームに天板をのせればミニテーブルになります。「タクティカルチェア」の横に置くと、座ったまま腕を伸ばすと無理なく天板に手が届くので、パソコンをバッグに片付け、帰る前のティータイムによさそう。
バッグはフレームで囲まれていて、天板をフレームに組んで持ち運びます。脚はバッグの外側に小さなポケットがありスマートに収納。
ちなみにバッグのループにフレームを通しているので、ジョイントの小さなポッチを押しながらフレームをばらせば取り外しできます。雨あがりでバッグを直置きしたくないときに便利ですが、ポッチが小さいのでコツが必要。
上部のファスナーはワンアクションでガバっと開くので、ファイルの取り出しはストレスありません。タクティカルシリーズらしく、バッグの外側にはウェビングが縫い付けられていて、モールシステムのポーチなんかを取り付けてスマホなどの小物整理もできますよ。
パソコン用のスリーブはありませんが、内張りはスリットが入っているのでベルトを通せばパソコンを固定できます。ほかのパネルにはベルクロパネルと小さなループが縫い付けられているので、自分で仕切り板を作ってもよさそう。
>> ヘリノックス(A&F)
■スライド式で高さ調整は3段階
ogawa「3ハイ&ローテーブルⅡ」(1万4080円)
天板の広さは81×70cmで正方形に近い形。高さはそれぞれ60cm、50cm、35.5cmで、高さ60cmにするとヘリノックス「タクティカルチェア」だと膝が天板の下に入ります。ただ、脚と脚を結ぶバーがあるので、高さ60cmでも太ももを天板の奥まで潜らせるには膝を大きく曲げないといけません。それでも天板にぐっと近づけるのでモノを天板に載せて作業するのに便利。高さ50cmではちょうど膝と同じくらいの高さになるのでリラックスタイム向きでしょう。
高さ35.5cmだと天板の上のモノを取るには前かがみになりますが、スクリーンタープやテントの中では圧迫感がありません。小さな子がいるファミリーのお座敷スタイルにもいいですね。
収納サイズは70×40.5×9.5cm、重量4kg。トートタイプの収納袋に入れて持ち運びます。ちゃんとマチが付いていて、テーブルを入れるときに口がペタッと閉じにくいのがいいんです。
天板は縦二つ折りで、開くと脚も開きます。天板をひっくり返して脚をねじ込むことがなく、衛生的。Ⅱになってロック機構もつき、ちょっと移動させるときに天板が折れることがなくなりました。
高さの変更はポッチを押しながら脚先を伸縮させるだけ。直感的に操作できます。
なお、2021年春には待望のロングサイズ(天板81×100cm)が登場します。ファミリー利用ならロングサイズを狙ってもいいですね。
>> キャンパルジャパン
■メッシュ棚付きだから天板は実質1.5倍
DOD「キャナリーテーブルL」(1万7600円)
雰囲気のいいウッド天板の「ジミニーテーブル」の高さが変えられるようになったのが「キャナリーテーブル」。キャナリー=かなりいいというDODらしいネーミングでニヤリ、使い勝手のよさにニンマリするテーブルです。
天板サイズは120×60cmで、高さは56cm、42cm、そして写真を取り忘れてしまったのですが棚板部分を地面につける21cmの3段階。56cmと42cmは脚のポッチで調整し、高さ21cmは脚を折りたたむという構造です。
ヘリノックス「タクティカルチェア」に座ると、高さ56cmだとギリギリ膝が天板の下に入ります。足先を天板の中心に向けて伸ばせるし、座面がまっすぐのローチェアなら天板の下までしっかり脚がはいるので食事時にいいんです。
高さ42cmは膝が天板より上に位置するので座面高20cm以下のチェアと相性がよさそう。高さ21cmはお座敷スタイル向き。テーブルの脚が内側に向いているので立ったり座ったりするときに膝がひっかかりにくくなっています。
収納サイズは80×32×10cm、重量7.5kg。天然木の天板なので決して軽量とは言えませんが、収納ケースは大きく3方向が開くので出し入れしやすくなっています。
2枚に分割されている天板と脚フレーム、メッシュ棚、ポールという構成です。脚フレームを組み立ててメッシュ棚を取り付けたら、ポールを脚フレームの上に通して天板をポールの両端に挿せば完成。高さは組み立て後でも容易に変更できます。
そして「キャナリーテーブル」の魅力はなんといってもメッシュ棚板。メッシュなので重いものは厳しいですが、小物を置ける第二の天板。カトラリーや小皿くらいなら余裕で置けるので、ウッド天板の上は広々。
ちなみに、幅94.5cmの少し小さめMサイズもあるのでソロやデュオならMでもいいですね。
>> DOD
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今回紹介したギミック自慢のテーブルは、見た目も美しくてテンションがあがります。キャンプ、ワーケーション、そして自宅でもリモートワークの作業台不足解消に使えますよ。
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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