世界の機内食案内[9] JAL 東京〜台北

【東京(成田)~台北(桃園)】 JAL805

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JAL台北便のエコノミークラスのメニューは1種類のみで、お弁当スタイルらしいと聞いていましたので、どんなものかと期待していましたが、配られたのは普通のスタイルの機内食でした。

○青菜のゴマ和え、卵焼き、イカボール、ウグイス豆の甘煮
○ボイルイカ、麦とミックスベジタブルのサラダ
○ボークチョップ、ブロッコリー、ごはん
○クラッカー、Kiriクリームチーズ
○ハーゲンダッツアイスクリーム (クッキー&クリーム)

ゴマ和え、卵焼き、煮豆があったりという和食の小鉢スタイルで、味もちゃんとしていたのは、さすが日本の航空会社JAL。メインはお米のごはんですが、とろけるチーズがトッピングされたケチャップ風味の豚肉のおかずでしたので、海外の人にも食べやすいメニューだと思います。ヘタなデザートよりも、ハーゲンダッツのアイスは気が利いていて嬉しい!

アルコールはビール(日本のもの)とワインがあり、私の本業からも、ひとまずはワインを飲んでみないといけません。

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YVON MAU Colombard – Chardonnay 2014 (France, IGP Côtes de Gascogne)

フランスの南西地方ガスコーニュの白ワインで、コロンバールとシャルドネのブレンド。果実味のボリュームがほどよく、酸味もいいバランスで加わり、食事と合わせやすいタイプのワインです。和食にも、豚肉にも合い、クリームチーズにもバッチリ。

 

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このワイン、ボトルを手渡された際にあまり冷えていなかったので、ワインを注いだコップをハーゲンダッツのアイスのカップの上に載せて冷やしながら飲むことにしました。いい考えでしょう?(笑)

ちなみに、カトラリー類は金属製です。ナイフ、フォーク、スプーン1本のほか、割り箸が付いてきました。


 

【台北(松山)~東京(羽田)】 JAL098

帰国便は、台北市内の松山機場から羽田へ。
離陸から約1時間で食事とドリンクのサービスが始まりました。

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○コールドスープ
○スモークサーモンとチーズ、レタス、パプリカのサラダ、ドレッシング
○ツナ、ハムとチーズのホットサンドイッチ
○チェダーチーズクラッカー
○カットフルーツ(リンゴ、スイカ、メロン)

グリーンカラーのスープは豆だと思いますが、冷たくて、クリーミーで、まろやかなおいしさでした。冷たいスープも気が利いていますね。メインの容器の蓋を開けたら、ホットサンド2切れ。昼と夜のちょうど間の時間帯でしたから、スナック的なメニューなのは仕方ないですが、少々ガックリ。男性には、量的にも物足りなかったかもしれません。

ドリンクは、台湾のビールが欲しいところでしたが、日本のビールだけでしたので、まだ飲んでいなかった赤ワインにしてみました。

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YVON MAU Merlot 2014 (France, Vin de Pays de l’Aude)

南フランスオード県のメルロの赤ワインです。軽い口当たりで、タンニンもサラリとして、ギシギシ感はなく、若々しくて、フルーティーで、飲みやすいタイプ。軽く冷えていたのも良かったと思います。

料理とのマリアージュで見ると、サンドイッチのハムとチーズは赤ワインに合うものの、ツナとだと少し生臭くなりました。スモークサーモンがあったので、このメニューなら白ワインのセレクトの方が良かったですが、メニューは一種類な上、事前に内容がわからないので仕方ありません。

なんとなく物足りなさを感じているところに、食後のドリンクサービスが回ってきました。ワゴンの上に、さっきは姿がなかったエビスが載っているのを見て、思わずエビス!

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チェダーチーズクラッカーを取っておいたので、これをお供に食後のエビスを楽しみましょう。クラッカーはチーズの味が濃く、こっくりした味のエビスによく合いました。

台北から東京までの帰国便の所要時間は3時間を切ります。
映画は2時間以内のものを1本見るのがやっとで、食事の片付けが終わったら、到着まで本当にあっという間。近すぎます、台湾!

※便名と機内食メニューは2016年4月のものです

 

(取材・文/綿引まゆみ

watabiki mayumi

わたびきまゆみ/ワインジャーナリスト

ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー&ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。

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