1. みじん切りが楽しくなる「ぶんぶんチョッパー」
筆者は基本的には料理を作るのが好きなので、みじん切りも普段は包丁を使っています。しかし、“面倒くさいスイッチ”がオンになると、包丁で食材を切るのも嫌になるのが本音です。そこで大活躍しているのが、ケイ・アンド・エーの「ぶんぶんチョッパー」。
容器の中に3枚刃をセットして、食材を入れてフタをしたら、あとはフタに付いた取っ手を何度か引くだけで食材がみじん切りになります。20回ほど“ぶんぶん”するだけなので、とにかく簡単! しかも電源不要なので使う場所も選びません。ちょっとテレビを見ながらぶんぶんするといったことも可能です。
このぶんぶんチョッパー、YouTube上に公式レシピの動画が公開されており、単にみじん切りするだけでなく、ブレンダーとしても活躍するようです。実際に「いちごみるく」を作ってみましたが、いちご、バニラアイス、牛乳を混ぜるだけで、あっという間にいちごシェイクが完成しました。
ただし、ぶんぶんチョッパーを使う際に、大きい食材の場合は1〜2cm角にカットしてから入れる必要があります。そこだけが少し面倒くさいスイッチが入りそうになるものの、圧倒的にごはん作りがラクになるのは間違いありません!
2.「四角いラーメン鍋」はただ四角いだけじゃない!
ちゃちゃっと食事を済ませたいときに活躍するのがインスタントラーメン。鍋で作るインスタントラーメンならではのおいしさってクセになりますよね。そんなインスタントラーメンの弱点をあえて挙げるなら、「水の量を計る」「こぼさないように器に盛る」のふたつです。
この悩みを解決してくれるのが、下村企販の「四角いラーメン鍋 15cm」。ただの鍋といえばそれまでなのですが、この四角いカタチだからこそ、麺をこぼさずどんぶりに移せるんです。
また、鍋の内側には500cc、1000ccの目盛がついているので、2人分のラーメンなら水量を計る必要もありません。筆者はラーメン作りに使っていますが、冷凍うどんを温めるのにもぴったり。余計な洗い物を少しでも減らせるのはありがたいですね。
3.「オメガヴィスペン」の万能ツールぶりがすごい!
片付けという視点で考えると、調理中の洗い物はできるだけ減らしたいもの。料理中は菜箸やヘラなどさまざまな道具を使いがちですが、「オメガヴィスペン」があればほとんどのことはこれ1本で対応できます。
先端が直径5cmほどのΩ(オメガ)のカタチをしており、重さは約25gと軽量。なんとこれひとつで「炒める」「混ぜる」「つぶす」「すくう」「撹拌する」「こねる」「ざく切り」「あえる」といったことが可能な、万能キッチンツールなんです。
実際に使ってみると、炒めものやかき混ぜる際は、Ω部分が鍋底にフィットするのでかき混ぜやすく、ヘラに比べると小さいのにほとんどストレスを感じません。本体は耐熱耐冷温度が200度〜マイナス30度のナイロン70%、グラスファイバー30%でできているので、揚げ物もOK。
洗い物が少なくなるのはもちろん、ごちゃごちゃしたキッチンを整理したい人にとっても、オメガヴィスペンは強力な味方になりそう。筆者も使用頻度の低いポテトのマッシャーなどは、オメガヴィスペンがあればもういらないなと思い始めています。
4.「ふたがトングになる保存容器」で洗い物を減らす!
漬物や梅干しを保存容器に入れると、取り出すときに取り箸やトングが必要です。小さなことではありますが、用意するのも洗うのも面倒だし、テーブルの上での置き場所にも困るなと思ってました。そこで見つけたのが、旭電機化成の「スマイルキッズ ふたがトングになる保存容器」です。
この保存容器はシリコン製のフタの内側にトングが付いており、必要なときだけトングとして使えます。もちろん、トングは取り外して洗えるので衛生面も安心。地味ではあるものの、かゆいところに手が届くアイデアが詰まっています。
5.「3way水切りボール」があればザルが不要に!
最近、鍋でごはんを炊くようにしており、その際にボウルとザルはセットで使います。また、ほうれん草のおひたしを作るなら、茹でたほうれん草をザルにあげてから、ボウルで和えるというのがセオリーです。このようにボウルとザルはセットで使うことが多いですが、ボウル1つで完結できるのが、藤井器物製作所の「3way水切りボール」の特徴。
一見するとただのボウルなのですが、側面に水切り用の穴が開いており、ボウルを傾けた状態で置けます。つまり、傾けずに使えばボウル、傾けるとザルになる。米研ぎをする際は平らな状態でお米を洗い、傾けて水を切り、またもとに戻して浸水させるといった使い方ができます。
ボウルとザルを出したり片付けたりする必要がないので、思った以上に我が家のキッチンで大活躍しています! サイズはφ235x深さ125mmとやや大きめですが、大は小を兼ねるはず。いまの季節は米研ぎだけでなく、鍋の〆に麺を茹でて水切りするのにも役立っています。
正直、「ラクをするためにものを増やすのはどうなんだろう?」と思う自分もいましたが、実際に使ってみると、手放せなくなっていました。これまで使っていたものを新調するタイミングで、ちょっとひとワザあるキッチンアイテムを選ぶだけで、料理に対する心理的なハードルがグッと下がること間違いなしです。
<取材・文/今西絢美>
今西絢美|「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、唎酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。
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