ある日ウチにやってきた3つ星ビストロシリーズのハイグレード機種NE-BS1300。幅約50cm、奥行き約44cmのツヤのある黒いボディにメタリックな赤の縁取りがスタイリッシュ。
タッチパネルが付いているし、スチームオーブンは使ったこともないし、設定とか調節とかいろいろ家電上級者むけだったらどうしよう……。
とにもかくにも、見切り発車で朝ごはんを作ってみることにしました。
箱の中にはレシピ付きの取り扱い説明書と「10分でちゃんとごちそう、100レシピ集」という冊子が入っていました。大の面倒くさがりの筆者はもちろん10分のレシピを探します。選んだのは「セサミスティック」と「アボカドグラタン」。
【朝ごはん①】超カンタンな「セサミスティック」
パンや焼き菓子は難しいイメージがあって敬遠していたのですが、このセサミスティックが超カンタン！
薄力粉その他をボウルで一気にマゼマセして棒状に伸ばすだけ。この間8分。
そして「ええっと、何分だ？ 温度は？ 余熱は？」……と説明書を見て驚きました。ボタンを押すだけだった！
タッチパネルでレシピ番号を指定すると、その料理にあった焼き方で焼いてくれるのです。
ああ、これは未来だ！ 子どもの頃にSFで見た、ボタンひとつで好きな料理が出てくる機械みたいだ!!……ちょっと興奮しました。
【朝ごはん②】「アボカドのグラタン」はボタンひとつで15分！
次は番号入力ではなく、タッチパネルで食材からレシピを探してみます。アボカドの項目を選ぶと、アボカドを使った料理が表示されます。
レシピをもとに、食材を混ぜてアボカドの皮に詰めたら「ビストロスピードグリル皿」に乗せて焼くだけ。
こちらも開始15分ほどで、エビはぷりぷり、アボカドはポクポクのとろとろに焼きあがりました。
どうですか！このモテそうな朝食!!
もっと食べたいから「揚げ物」しました
モテそうな朝食の出来に大満足。しかし、残念ながら私の胃袋はモテそうなサイズではなく、よりヘビーな雰囲気のレシピを追加注文（自分に）！
やっぱり朝から揚げ物ですわな。
というわけで、家にある材料ですぐできる「チーズカツレツ」を作ってみました。しかし、オーブンレンジでどうやってカツレツを揚げるのだろうか……。
答えは「コロモ作って乗せるだけ！」でした。
パン粉と粉チーズに溶かしバターを混ぜます。
グリル皿に乗せた肉の上にコロモを乗せて焼けばあら不思議。これはカツレツ！
揚げたものより少しさっぱりしていて、コロモの焼けた香りが美味しい。ちゃんと「どっしり」食べた感覚もあります。何より容器をたくさん使ってコロモ付けをする手間がないことに嬉しくなっちゃいました。
【ランチ】2種類が一度に出来る「塩さば＆なすのピリ辛あえ」
お弁当作りや昼ごはんなど、調理に時間をかけたくない時は「合わせ技セット」からレシピを選ぶのがオススメです。その名の通り、合わせ技で2種類の料理を一気に作ることができます。
今回は塩さば＆なすのピリ辛あえをチョイス。
グリル皿にサバを並べて。ナスは油を絡めて直径25cmほどの耐熱ガラスボウルで蒸します。
両方を庫内に突っ込んでレシピ番号を指定すれば、いい塩梅に焼けた塩サバと、柔らかく蒸し上がったナスが仕上がり、あとはナスをタレであえるだけです。
ほぼ同時に出来上がるので、温かい2品を一気に楽しむことができました。
何より関心したのはサバの焼き上がり。皮目も下側もパリッと、身はしっとり。大火力のなせる技です。
【夜ごはん】15分でローストビーフ！
NE-BS1300を使った食事作りも終盤、夜ご飯です。夜ご飯＝晩酌の私。お酒を飲むためのメニューを作ろう！
やっぱりオーブンといえばローストビーフです。ちょっと面倒だけど挑戦するか……と思いきや、何と「クイック・ローストビーフ」なるものがありました。
小さめ塊肉に下味をつけて、グリル皿に乗せて蒸し焼きに。蒸し焼きの場合は、本体の下部にある給水タンクに水を満たします。
下味を馴染ませた20分あまりを除けば、約15分程度でローストビーフが完成してしまいました……。なんか、すごい。
もう1品。「ほたてのXO醬炒め」で中華料理に挑戦です。
食材をオイルと調味料で和えて、グリル皿に並べるだけ。アツアツの炒め物ができました。
肉と魚介の豪勢な晩酌メニューで、料理開始から乾杯まで約30分ほど（ローストビーフの馴染ませ時間除く）。
下ごしらえを終えればあとはオーブンまかせなので、調理中の台所もどんどん片付けることができました。
失敗しなくてカンタン【３ツ星ビストロ】
まず食いしん坊の私が何より嬉しかったのが「料理の出来上がりの美味しさ」です。プリセットされたレシピを作る限り、温度や時間の設定に失敗することがないので、それぞれのレシピがそれぞれに「ちょうど良い」形で仕上がりました。焼き、炒め、揚げなども、大火力のおかげで食感や香ばしさは抜群です。
またレシピの豊富さも驚きでした。なんせ406もの料理の設定がされています。その中には食材を変えて応用できるものもあり、ビストロの指示に従っていれば献立に悩むことはなさそうです。
当初懸念していた操作の複雑さもありません。タッチパネルのあれこれについても、字も大きく、日本の台所仕事のツボをよく心得ていて、幅広い世代の人が直感的に使えると感じました。
とにもかくにも最新家電のハイグレード機種ってやっぱりすごい！ 深く実感した1日でした。
【スチームオーブンレンジ 3つ星ビストロ NE-BS1300】
実売価格16万5000円前後
2016年6月1日発売
（文／くぼきひろこ）
くぼきひろこ／ライター
美食・カルチャー・ライフスタイル・クルマ・ゴルフ・巷の美女etc……対象は様々に、雑誌・ウェブサイト等の各種媒体にて活動中のフリーライター。「人の仕事のすべて。そして、その仕事から生み出されるすべてのモノゴトが面白い！」と津々浦々の興味津々で取材・執筆を行う。
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