■持ち運びに便利なちょうどいいサイズ感
このケースで一番の魅力は、スマホをポケットに入れるような感覚で持ち歩けること。長財布よりはコンパクトなのでお札は折らなければ収納できないのですが、表のスリットにカード1~2枚は収納可能。交通系ICカードも入るので、電車に乗る場合も問題ありません。
スマホによる電子決済が増えた近頃ではこれぐらいのサイズ感でもストレスなく過ごせます。
素材には、軽量でソフトな質感が特徴のアニアリを代表するオリジナルの“アンティーク レザー”を使用。
成牛の中でもキメが細かいステアレザーをクロームでなめした柔軟性と弾力性が特徴で、 一般的なクロームなめしよりも時間と手間をかけることで表皮を傷めることなくソフトな銀面を実現。艶のあるソフトなウェットブルー(クロームでなめし終えた革)に仕上がっています。
その後の染色工程でも、オイルド加工と手作業によるムラ染めを4回に分けて行うことで、アニアリらしい独特な色調のアンティークレザーが生まれます。
また、片手で収まるサイズなのもポイントです。スマホもお金もカードも収納できるモノとなるとトラベルウォレットを思い浮かべますが、大抵が片手では持ちにくい大きめのサイズ感。そうなるとどうしてもバッグが必要になってきます。
だからこそ、片手で収まるサイズというのは、日常使いする上では大きなポイントです。
表面のスリットはカードを入れる以外にも、領収書や映画の半券など一時的にしまっておきたいものを収納するスペースとしても便利。
お札を入れるスペースとスマホを収納するスペースは共にシンプルな作り。内張りには革ではなく光沢のある布を使用しているため、視認性も抜群。また、滑らかな素材感なのでスマホを取り出す時もストレスなく取り出せます。
■スマホと財布、どっちかを忘れるという失態も減少
実際にこの「マルチケースS」を使って散歩してみると、重いリュックを背負わないというだけでこんなにもON/OFFの切替ができるのかと驚き。
まずは近所のカフェでコーヒーをテイクアウト。支払い方法が現金のみのお店だったので、財布付きのありがたさを実感。外のベンチでのんびりした時間を過ごしました。
しばらく歩いていると小腹が空いたタイミングでケンタッキーを発見。手ぶらで散歩をしているので多少の荷物は問題なしとテイクアウトをして家で食べることに。
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ONとOFFの切り替えが苦手な身としては、どうするのが切り替えに一番効果的かを常々考えていました。だからこそ、ただ重いリュックを背負わないだけのことがこんなにも気分転換になるのかと驚きでした。
また、財布を持って安心してしまい、スマホを忘れて取りに戻るという無駄な時間がなくなったのも大きなポイントです。バタバタしている朝など確認事項がひとつ減るだけでストレスが全然違います。
普段の荷物を減らすミニマリストな生活の第一歩としてもオススメかもしれません。
>> アニアリ
<取材・文/宇田川雄一>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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