■わずか20gに18種のツール!
キーホルダー型のマルチツールは、使用シーンを限定したものが多いものです。概ねプレートツールに類似していて、小さいので汎用性は求めないものがほとんど。しかし「フィッシュフェイス」は18ものツールがインストールされています。
ただ、先に言ってしまいますが、その全てが“確実に使える”と断言できる精度ではありません。日常で直面する“ちょっとした困ったこと”を解決するためのツールと考えるのが正解です。
▼尾っぽのプラスドライバーは意外と便利
着脱式のビット型プラスドライバー2種に加え、魚の尾っぽ部分先端にあるプラスドライバーSは、なかなかの優れモノで、比較的小型のネジを締めるのに便利。ツールをしっかり握れるので、トルクもかけやすい。着脱式のビットドライバーよりも手軽に使えるので、活躍の機会は多いかと思います。
▼通販ヘビーユーザーにうれしいカートンオープナー
段ボールの開梱に欠かせないツール、カートンオープナー。尾っぽの下にある突起をテープに差し込み、引いて切ります。突起部は鋭利ではないので、開けようとするテープの種類によっては、最初の差し込みに少し難儀するかもしれません。ただ、刺さってしまえば割と簡単に開けられます。ナイフやカッターと違い内容物を傷付ける可能性がほとんどない、いろいろな意味で安全なオープナーです。
▼メインツールのビット型ドライバー
最初にも紹介したプラスドライバーのMとLのビットは、このツールの主役と言っていいと思います。短いので見た目よりもトルクがかけやすいのですが、いかんせん短すぎるので使う場所は選びます。また、水平な場所であれば使いやすいのですが、垂直な場所にあるネジは締めにくく、ビットをよく落としてしまいました。せめてビット側に磁力があればなぁと感じるシーンが多いかも。
ちなみに、ビットを差す魚の目部分は1/4ヘックス(六角)レンチになっています。こちらはとても使いやすい! やはりこれだけ小さなボディなので、着脱式のツールよりもボディそのものに付いているツールの方が、力は掛けやすいですね。
▼マイナスドライバーも3種類
マイナスドライバーもS、M、Lの3サイズ付いています。魚の頭先端とアゴの先端、さらに背びれが大きなマイナスドライバーです。なので、比較的大き目のマイナスネジに対応できます。プラスドライバーと同様、露出したネジでなければ使えませんが、ボディに付いたツールなので比較的トルクは掛けやすいかも。
▼珍しいスポークレンチ
他のキーホルダー型やプレートツールではあまり見かけないツールがこのスポークレンチ。自転車のスポークをホイールに固定する“ニップル”と呼ばれるパーツを開け閉めするためのものです。ニップルにはさまざまな種類と形があるので、何にでも使えるというわけではないので、使えたらラッキーくらいに思いましょう。現在のペダル付き自転車発祥の地と呼ばれるイギリスならではのツールですね。
▼タグ切りに便利な小さなカッター
糸を切れる程度の小型カッターも付いています。日常使用であれば、衣類のほつれを切ったりタグを切ったりするぐらいでしょうか。ナイフのように汎用的に使えるものではないのですが、構造上、指を切ってしまうような危険ものではありません。
▼爪の手入れに使えるヤスリ
このヤスリ、当然ながらナイフやナタの刃を立てるようなヤスリではありません。デートの待ち時間に爪を研ぐ位のモノでしょうか。男の身だしなみは爪からですしね。
■キーホルダーにはピッタリな日常に寄り添ったマルチツール
4種類のヘックスに対応したレンチは少々使いづらいですが、それ以外のツールは日常生活に寄り添ったものが付いているので、キーホルダーとして使えば便利。ミニマムなマルチツールを探している人にはオススメです。
<取材・文/GOL>
GOL|歯科技工士、ECディレクター、webライターまで幅広く活動しております。指先に伝わるハンドツールの質感や重さ、音などアナログな部分に惹かれて今に至ります。一番好きなのは懐中電灯。
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