■ゴミをしっかり捨ててから、掃除結果を“報告”
ちなみにルンバがわが家を一通り掃除するのにかかる時間は、だいたい1時間。掃除が終わると、ルンバは自動でクリーンベースに戻ってきます。そして始まるのが、溜まったゴミの吸引ですが、かなり大きなバキューム音がするので要注意! この間、大きな音が苦手な愛犬の耳をふさいでおきます(笑)。
とはいえ、自分がゴミを捨てる手間と天秤にかけたら、この快適さは圧倒的。何しろルンバが掃除を終えたのを見計らってゴミを捨てるのは面倒だし、ついうっかり忘れてしまいます(次の掃除をしたときに、「ゴミを捨ててください」というアラームが出て初めて捨てる)。
またゴミを捨てるときに、ホコリが舞ってしまうのも不快です。このホコリにはダニのフンや死骸、花粉も入っているかも……と思うと、つい息を止めてしまいます。その点、クリーンベースが自動的に吸引してくれたら、手間要らずで清潔に使い続けられるというメリットは非常に大きいと感じます。
ルンバがどこを掃除してきたのかは、掃除終了後にアプリで確認できます。実際に見てみると、なるほど全室回って掃除してくれたようです。ちなみに、濃い緑色の点がついているところは、ゴミが多かった場所。「ダートディテクトテクノロジー」により、ゴミが特に多いと感知した場所は、キレイになったと判断するまで集中的に掃除してくれるのです。
ところでカメラを搭載した「ルンバi7+」が同じ家を掃除した場合は、どんな掃除結果になるのか、過去のマップと比べてみました。だいたいのシルエットは同じですが、やはり「ルンバi7+」のほうがより正確に間取りを見極めていることが分かります。
なお「ルンバi7+」の場合、部屋の名前をつけることができ、掃除する部屋を指定することも可能です。例えばこのマップの場合、「まみよんの部屋」にモノが多かったため、この部屋だけ掃除しない設定にしました。
赤く囲んだ部分は玄関です。前述のようにわが家の場合、玄関に落ちると上ることができず、立ち往生してしまいます。そんなときはアプリ上で「進入禁止」設定をすればOK。ほかにもペットの水飲み場など、近づいてほしくないところを設定できます。ここも「ルンバi3+」と「ルンバi7+」の価格差のゆえんですね。
■「ルンバi3+」でも遜色なし!あとは間取りで検討を
ちなみに吸引力については、「ルンバ671」の10倍とされているように、物足りなさは一切を感じさせないパワフルさ。わが家は、フローリング、カーペット、畳と様々な種類の床材がありますが、特にゴミが絡まりやすいカーペットにも強く、ペットの毛などもしっかり吸い取ってくれます。
ここまで使ってみて、改めて「ルンバi7+」との違いを考えてみました。確かに一度「ルンバi7+」の正確さを体験してしまうと、間取り認識の甘さが少し気になるといえば気になりますが、実際に生活の中で、「だからゴミが取れていない」と感じることはありません。
むしろカメラ非搭載なのに、ここまで間取りを認識できるのはすごい、と考えてもいいのかも。少なくともわが家のような“田の字型”の間取りでは、問題なく移動して掃除できました。もっと部屋数が多かったり複雑な間取りの場合は、もしかすると「ルンバi7+」のほうがいいかもしれませんが。
個人的には、ファブリック調のデザインは大歓迎! 特にグレーのカーペットが多いわが家には、今までのルンバの中でもっともマッチしていると感じました。できれば存在感あるクリーンベースもインテリアになじむカラーにしてもらえると、なおうれしかったですが。
結論からいえば、ルンバならではの機能を存分に味わえて10万円を切る「ルンバi3+」は"買い"の一言。特にこれから新生活を始めるという人は、このタイミングで導入を検討してみてはいかがでしょうか。
>> アイロボット
<文/田中真紀子>
田中真紀子|白物家電・美容家電を中心に雑誌やWEBなど多くのメディアで執筆する専門家兼ライター。新製品発表会に足を運び、自宅でも多くの最新家電を使いながら、家電がもたらす快適で心地よい暮らしを日々追求している。夫、長男(中学生)、犬(チワプー)の3人と1匹暮らし。
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◆掃除をしながら見守りもしてくれるって頼りになるなぁ〜