■靴に装着すると自動でモードが切り替わる
そして最も試したかったのが、HUAWEI Band 4eを靴に装着してのランニングの計測。
靴に装着するためには、バンドからHUAWEI Band 4e本体を一度取り外し、紐に装着するためのバックルに付け直します。
この状態でバックルの「U」の字側をシューズの靴紐に通し、カチッと閉じて固定すれば準備完了です。
装着が完了すると、ディスプレイ表示が人が走っているアイコンに変わったのがわかります。この状態でセンサー部分を長押しするとカウントダウンが表示され、ワークアウトの測定開始となります。また、スマホのアプリからも測定開始できます。
ワークアウトの測定中には、距離やタイムがディスプレイに表示されはするのですが…、まぁ足までの距離を考えても視認性はあまり期待しちゃいけません。直射日光が当たるような状況だと、まず表示内容は見えません。
ワークアウト中の情報確認を望む場合には、メーカーが言うようにHUAWEI Watch GT 2シリーズと連携させるなどの利用方法が適しているでしょう。
なお、同機を靴に装着して利用するモードのことは「フットモード」と呼ばれます。手首モードとフットモードの切り替えはデフォルトでは自動で行われますが、設定から手動に切り替えることも一応可能です。
■測定結果はアプリで確認
ワークアウトの測定結果はHuawei Healthアプリで確認します。「ヘルスケア」タブに表示される「活動履歴」をタップし、フットモードで測定したワークアウトを選択して詳細を表示します。
すると、一般的な計測項目に加えて「ランニングフォーム」という欄が表示されており、「平均接地時間」「平均着地衝撃」「平均外返し」「平均スイング角度」「平均対空時間」「平均対空比」の数値が確認できました。フォアフット、ミッドフット、ヒールなど設置箇所のバランスも表示されました。
例えば、今回はフォアフット接地を意識してジョギングしたので、フォアフットが80%になっていることがわかります。
この数値だけを見るならば、多少ランニングに心得があったところで「どういうこっちゃ…」となります。しかし、さらに「分析と提案」という項目でテキストで解説されているのがHuawei healthの優しいところ。
筆者の場合は、ざっくり「フォアフット接地による負担を和らげるために、ランニング後のストレッチをしっかり行うこと」や、「対空時間や接地時間を長くするために筋力をつけましょう」との旨、アドバイスをいただきました。…がんばります。
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靴に装着するスマートバンドのメリットは、このように、腕に装着するスマートウォッチなどではできない、ランニングフォームの詳細なデータを取得できることにあります。また、汗で濡れたときの不快感が気になるなど、走っている最中に腕にバンドを装着するのを好まない人にとっても、有力な選択肢になりそうです。
<取材・文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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