■ウボンゴってこんなゲーム!
ウボンゴとは、スワヒリ語で「脳」という意味の脳トレパズルゲームで、世界で数多くのゲーム賞を受賞しているそう。やり方は後ほど説明しますが簡単。
ザクっと言うと、ピースタイルを使って、パズルのマス目を埋めるゲームです。時間内に解いて、点数を競うのですが、点数の加算方法に単純なスピード勝負ではない面白さが隠されています。
1~4人用で、複数の場合と1人でプレイする場合とではルールが変わります。
入っているものは、ピースタイル(12枚×4 ※写真一番下の1枚のカラフルなボード)、パズルボード(36枚432問)、ダイス(1個)、砂時計(1個)、ラウンドトラックボード(1枚※写真左)、黒い袋(1枚)、宝石コマ(58個:サファイア19個、琥珀19個、ルビー10個、エメラルド10個)です。
■12枚のピースタイルですべての問題を解く
ピースタイルは、正方形や鍵形、直線、T字形、L字形など、12枚で1セット。回転させたり、裏返ししたりしてパズルボードの白いマス目を埋めます。
1ラウンドで使うのは、難易度が低い場合3枚、高い場合は4枚です。
■36枚432問で2段階の難易度があるパズルボード
パズルボードは全部で36枚あり、難易度は2段階。表面がピースタイル3枚を並べて解ける簡単な問題、裏面がピースタイル4枚を並べて解く難しい問題になっています。
つまり1枚のカードで表面6パターン、裏面6パターン計12パターンの問題があるため、36枚のパズルボードで432問というわけです。
ダイスに描かれたマークと同じマークがパズルボードに描かれているので、マークを照らし合わせ、ピースタイルを選びます。
槍と盾の絵が出た場合は、パズルボードの一番上のピースタイルを使います。
手のマークの場合は、上から2段目のピースタイルを使います。
■ゲーム性を高める“運”の要素
1人用では使いませんが、ただの脳トレゲームではなくワイワイ楽しめるボードゲームになっているのが、このラウンドトラックボード(細長いボード)と宝石コマがあるため。宝石は色によって点数が決められていて、ルビー(赤)が4点、サファイア(青色)が3点、エメラルド(緑)が2点、琥珀(茶色)は1点。9ラウンド勝負で点数が高い人の勝ちです。
キモになるのが、この黒い袋の中にしまわれた宝石。ラウンドトラックボードに並べたサファイア(青色)9個、琥珀(茶色)9個を除いて、袋にはルビー、サファイア、エメラルド、琥珀が各10個が入っています。
例えば、4人プレイで1ラウンドした場合。
最初にパズルを完成させた人は「ウボンゴ!」と叫び、ラウンドトラックボードにあるサファイアを取り、黒い袋の中に手を入れ宝石コマを見ずに取ります。この時、黒い袋から取ったのが琥珀だとします。
次に問題を解いた人がラウンドトラックボードにある琥珀の宝石コマを取り、黒い袋の中から撮ったのがまたルビーだとします。
3番目、4番目に解いた人はラウンドトラックボードの宝石は取れず、袋の中の宝石コマだけです。3番目の人が取ったのはエメラルド、4番目の人が取ったのがサファイアだとします。 この時、解いた順で点数を計算すると以下のようになります。
1位の人は、サファイア(3点)+琥珀(1点)=4点
2位の人は、琥珀(1点)+ルビー(4点)=5点
3位の人は、エメラルド(2点)=2点
4位の人は、サファイア(3点)=3点
でも、点数順に並べると以下のようになり、逆転が起こるのです。
2位の人は、琥珀(1点)+ルビー(4点)=5点
1位の人は、サファイア(3点)+琥珀(1点)=4点
4位の人は、サファイア(3点)=3点
3位の人は、エメラルド(2点)=2点
これを9ラウンド行い、合計した人が勝ちになります。下克上が起こるので最後までワクワクして対戦できるのです!
運の要素をなくしたければ、解けた順にルビー4点、サファイア3点、エメラルド2点、琥珀1点にすればいいのですが、やっぱりボードゲームですから、運の要素は入れておいた方が楽しいかもしれません。なお砂時計の砂が落ちきるまでに問題を解けなかった人は、宝石コマをもらえないルールです。