「wena 3」で愛用の腕時計をスマート化してみた!

■侮れない時計部分

まずは今回試したモデルの説明から。

腕時計部分は“wena head”と言って、厳密には「wena 3」ではありません。この“wena head”には、クオーツの三針タイプやクロノグラフなどいくつか種類があるのですが、これはメカニカル(機械式)ムーブメントが入った「WH-TM01 B」(実勢価格:54880円前後)。しかし主役はこちらではなく「wena 3」であるバックル部分になります。

なので、腕時計部分が言わば引き立て役の付属品なのですが、コレがなかなか侮れない。

▲バンドを取り外した腕時計部分“wena head”。本体であり同時に付属品でもある

▲裏側はムーブメントが見える本格仕様で、ローターにはブランドロゴの刻印も

時計である“wena head”「WH-TM01 B」は、ミヨタの高品質ムーブメント「90S5」を搭載。裏側は中身が覗けるシースルーバックとなっていて、ローターには手間を惜しまず「wena」のブランドロゴが刻印されています。脇役ではありながら、決して手抜きはせず、といったところでしょうか。

日付や曜日などのデイデイト機能はバックルで確認できるので不要なためか、文字盤はノンデイト仕様。盤面の情報量もバーインデックスにブランド名の「wena」と、機械式であることを示す「AUTOMATIC」の文字列のみ。奇をてらわないそのシンプルさは、バックルがオンリーワンであることの自信の表れ、とも受け取れます。

さまざまな腕時計とも組み合わせられるようにか、バンドエンドは直管型。直管型は多くの腕時計に取り付けられる反面、どうしても隙間が生じてしまうため、見た目の美しさでは大きなマイナス面があります。

▲左が直管型で右が弓環型。弓環型はほぼ専用品で、厚みやアールが異なるケースは特別に加工でもしない限り取り付けられない

ところが! この「WH-TM01/B」のケース形状、よーく見るとラグが下に伸びていて、直管型バンドを着けてもケースとの隙間がほぼ目立たないようになっており、思わず感心。主役であるバックル部分を引き立てながら、自らも美しくあろうとする設計思想、こだわりを随所に感じてしまいました。

時計部分“wena head”も納得の出来ではありますが…、やはりココはせっかくなので、自分の好みの腕時計と組み合わせて使うのがMAXに昂る使い方でしょう!

このバンド&バックルをどんな腕時計に装着しようか…。カラーが黒なのでボディケースも黒がイイかな…。ということで、セイコーのソーラー型ダイバーズウオッチ「SEIKO PROSPEX SBDN049」の登場です。

腕時計好きならばみんな大好き、と言っても過言ではないセイコーのダイバーズウオッチ。コイツのウレタンバンドを「wena 3」に替えていきます。

通常、腕時計のバンド交換は「バネ棒外し」という専用工具さえあれば誰でもできるのですが、自信の無い人は時計店でやってもらうのがいいでしょう。

▲取り外し&取り付け中。こうやって腕時計のバンドを付け替えるのは個人的には結構楽しい時間

▲「wena 3」の直管バンドは専用工具が不要のワンタッチタイプなので、着脱は比較的容易

 

【次ページ】通知機能は在宅勤務時にも便利

この記事のタイトルとURLをコピーする

関連するキーワード