4か月同じものしか食べていなかったので、AIに献立を考えてもらうことにしました

■「献立を考える」という最大の面倒からの解放

「料理自体は嫌いじゃないけど、いちいち献立を考えるのが苦痛」という人は多いはず。このみるキッチン最大の魅力は、自分とほぼ同じ思考回路でメニューを考えて、手間を肩代わりしてくれる点にあります。

というのも、このみるキッチンはAI搭載。食費や料理に対する価値観を6タイプに分類する「食タイプ診断」の結果や、作った料理への5段階評価に基づいて、ユーザーがより好みそうな献立を提案してくれるんです。

▲(左)「食タイプ診断」の結果は、食費を抑えて無駄なく料理する「スマートタイプ」。当たってる!。(右)献立を設定できるのは1週間のうち最大5日。食材の指定も可能

1食につき毎回7パターンほどの選択肢が表示されるランダム性もお気に入りのポイント。季節や「食タイプ診断」の結果によって同じメニューが出ることもありますが、何を提案されるのかわからない点は、ゲームの「ガチャ」みたいでワクワクします。かといって、好き嫌いが激しいため、7つの選択肢に気に入るメニューがひとつもないことも。そんなとき、主菜・副菜をそれぞれ別の選択肢から自由に選べる柔軟性があるのは助かります。

▲(左)1食につき主菜・副菜2品がセットで提案される。副菜は1品に減らしたり、削除したりできる。(右)リーキやウルイなど、「何それ?」と思う食材もたまに出てくる

 

■食べるだけじゃなく作ることも楽しくなった!

献立を考える苦痛から解放されただけでなく、料理が楽しくなったという変化もありました。レシピサイトを見ているときは面倒に感じてスルーしていたメニューも、AIに「作ってみたら?」と提案されることによって「そういうなら作ってみるか」と挑戦する気分になれます。

いま一番お気に入りの料理は「ナスのキーマカレー」。小難しい名前のスパイスを要求されるのが嫌で敬遠していたのですが、材料を見ると市販のカレールウでOKとのこと。切った野菜と豚ひき肉、ルウを一緒に炒めれば15分程度で完成する簡単さと、ぎゅっと詰まった素材の旨味が好きで何度も作っています。

▲本来はグリーンピースを使用するが、スーパーになかったので冷凍枝豆を代用。ぷちっとした食感がおいしい!

また、このみるキッチンでは、忙しい平日でも手間なく手作り料理が食べられるように、作り置き料理が数多く紹介されています。食べる当日に軽く手を加える必要があるものもありますが、基本は盛り付けて電子レンジで温めるだけでOK。必要なミールキットは休日など時間があるときに用意しておく仕組みです。

▲(左)献立を選択すると、買い物リストが自動生成。買い忘れ防止に役立つ。(右)準備を頑張ることで生まれるゆとり時間を教えてくれるので、やる気が出るかも

「ミールキット準備」では、1品ずつのレシピが表示されるのではなく、「材料を切る」「まぜる/こねる」などの作業別に全メニューの調理手順が表示されます。カットの工程が終わったら、包丁やまな板は片付けてOKとのこと。キッチンが狭く、ボウルやザルなどの調理器具を1つずつしか持っていないので、これはとても料理しやすく助かります。

▲(左)済んだ手順はタップすれば「実行済み」にできる。クエストをこなしているみたいで楽しい!。(右)冷蔵の場合は最大4日、冷凍の場合は最大2週間保存できる

とはいえ、食材の下処理や詳しい茹で時間などは書いていないので、料理初心者は注意が必要。最大5日間の料理をまとめて作るのに加え、ネットで詳しい調理方法を調べる手間が増えるので時間がかかります。

5日間分の主菜・副菜を1日で作ってみると、アプリで表示された準備の目安時間130分を大幅にオーバーし、約240分でようやくすべての料理を作り終えました。コンロが1口しかなく、調理器具も少ないので、もっと電子レンジやカット野菜を活用すればよかったと反省…。

とはいえ、退屈な休日と比べるとちょっとしたレクリエーションのようで楽しめました。何より、全部作り終わったあとの達成感がすごい!

▲5日分の料理をまとめて作ったので、家中の保存容器を総動員!

献立アプリといえば家庭的な料理を取り扱っているものが多いですが、このみるキッチンで取り扱われているのはおもてなし料理としても出せるお洒落なものばかり。それでいて、レシピを見ると簡単に作れそうなんです。

作り置きをしっかり準備しておくことにより、仕事帰りにコンビニに寄って思わぬ散財をしてしまうこということも減り、食事の楽しみも復活しました。食卓のマンネリ化から脱したい人は利用を検討してみては?

>> 「conomeal kitchen(このみるきっちん)」

 

<取材・文/山﨑理香子(TEKIKAKU)>

山﨑理香子|1997年生まれ、新潟県出身。編集プロダクション「TEKIKAKU」に所属。ライターとしてスマートフォンや雑貨、グルメなど広い分野の記事を執筆している。「推理小説」と「カレー」と「お昼寝」が好き。

 

 

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