■比べてみると一目瞭然
さて、ここからが本番です。上下の黒い部分をつなぐストラップを絞って、小さくしていきます。
まずは4本あるストラップの対角の2本を同時にギュッと絞る。4本を1回ずつ絞った状態がこちらです。
中のシュラフがぎゅうぎゅうになっているのが、袋のシワから伝わってきます。各ストラップを同じぐらい絞ってもどうしても歪んでくるので、適宜袋を押してまっすぐに。そしてここからは1本ずつ様子を見ながらゆっくりと絞っていきます。
これ以上は無理っぽいところまで絞りました。思ったほど小さくなっていない気がしますよね。でもね、これかなり小さくなったんですよ。
数値にすると大した違いじゃないと思いますが、太さは明らかにひと回り小さくなっていて、長さもかなり短くなりました。圧縮した状態なのでカッチカチです。
そして最も重要なバックパックとのサイズ感を確認します。
おぉ、横にして入った! これはイイ! 一番底の部分にスポッと収まると、残りの荷物のパッキングがかなりラクになります。
ここからさらに、テントを入れることを考えると、このぐらい余裕が出るのは助かります。
パンパンカチカチになっても、頑丈なコーデュラナイロンなうえに縫製もしっかりしているので、弾け飛びそうな不安は微塵もなし。圧縮方法もストラップをギュッと引っ張るだけと簡単。さすがは多くのユーザーから支持されているだけはある逸品です。
* * *
バックパックひとつにキャンプ道具を入れるとなると、いかにコンパクトにするかが重要になります。とはいえ、シュラフはキャンプを快適にするための最重要ギア。暖かくないて眠れない。眠れないとせっかくのキャンプがただの苦行になりかねません。そのための高機能高品質なダウンシュラフなわけですが、やはりサイズが問題でした。
それをコンパクトに持ち歩けるというのは、バックパックキャンパーにとっては本当にありがたい。でも後で知ったんですが、この「ウルトラライト コンプレッションバッグ」、大きめサイズを選んでも良かったみたいです。結局最後はギュッと圧縮するわけだから。それに大きいサイズにすれば、入り口が大きくなってシュラフを入れるのもラクになるし。
でもいいんです。バックパックの底にすっぽり収まった状態を見ると、きっとこれで良かったんだと思ってます。実際小さくなったしね。
さて今年の春はあと何回、このシュラフとバッグでキャンプに行けるかな。
そうそう、ダウンシュラフを家で保管する時は、ストリージバッグに入れてふんわり状態にしておくことをお忘れなく。
ウルトラライト コンプレッションバッグ
・本体重量:140g
・素材:高撥水コーデュラーナイロン
<文/円道秀和(&GP)>
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