■新定番になってほしい使い勝手の良さ
最近のバッグは独立したPCスペースを持つものが増えていますが、中にはショルダーストラップが邪魔して出し入れしづらいもの。

▲背面側にあるPCスペースがそのまま大きく開くため、取り出す時にショルダーストラップが邪魔にならない。バッグのサイズ:W31×H44×D16.5cm 重さ:1150g
でも、この「Rectangle Backpack」は大きく開くため、出し入れしやすくなっています。

▲奥から13inchのPCスペース、タブレットの収納スペース、メッシュポケットはコード類にぴったり
またポケットの充実も、このバッグのポイントです。開いたPCスペース部分にもさまざまなポケットが付いていて、PC、タブレット、周辺アクセサリー、書類を分けて収納できるようになっています。さらにPCスペースは、周囲だけでなく底部にもクッションが入っているため、安心です。

▲こんな構造のメインコンパートメントは初めて見たかも。左が前面で、右が背中側
そしてこのバッグ最大の特徴が、中でつながっている2層構造のメインコンパートメント。取り出したい物に素早くアクセスできるだけでなく、使い方の自由度も高いためビジネスシーンだけでなく、ジムや旅行、出張と幅広いシーンで活躍してくれます。

▲前面側だけ開いた状態。仕切りで前後を区別
メインコンパートメントを前面から開けると、書類やメッシュポケット、ペンホルダーなど細々としたものを収納しやすくなっています。底にあるモノも取り出しやすく、さらに開いた時に倒れにくいよう工夫されています。

▲メッシュポケットは上下ふたつに分かれている。さらに裏にはA4のクリアファイルがラクラク入るポケットも

▲仕切りになっている部分にはペンホルダーやメモなどを入れられるポケット付き
一方、メインコンパートメントの背面側は、ざっくりとした自由度の高いスペースになっています。

▲背面側は大きく開くため出し入れがしやすい。大きいものやマチ幅のあるポーチ類の収納に最適
着替えや見られたくないモノを収納するポケットがあり、仕事帰りにそのままジムというようなライフスタイルにも◎。1泊程度の旅行や出張ならこれひとつで問題ないぐらいの収納力です。

▲アウター類や着替えなどを分けて入れられる

▲ファスナーを閉めれば完全に隠せるようになっている
他にも小ポケットや細かなディテールにもこだわりを感じる部分が多々あり。サイドポケットは左側に折り畳み傘やペットボトル収納するスペースがあり、右側にはモバイルバッテリーなど小さいものを収納するポケットを備えています。

▲背負って左手側。ファスナーを開くとメッシュでマチを拡張できて、かなり太いモノまで入れられる

▲背負って右手側には小さいものをいれるスペースが。モバイルバッテリーにちょうどいい

▲中に全部入れてしまってコードだけ出すこともできる。上側がかぶさるように閉まる構造
背面は上下にパッドが付いていて、肩や腰が当たる部分の負担を軽減。また、中央部にはポケットがあり、スマホや財布などすぐ取り出したいものを安全に入れておけます。

▲背負って右側からだけアクセス可能な小ポケット付き
また上部の持ち手は太めに設計されているため、荷物が重くても持ちやすくなっています。さらにメインコンパートメントのファスナーの引き手は面ファスナーが付いていて、ブラブラしないように貼り付けて固定できるなど、随所に使う側に立った細かな気遣いを感じられます。

▲太めでしっかりとクッションが効いているため持ちやすい上部のハンドル

▲メインコンパートメントのファスナーの引き手はぶらぶらしないよう面ファスナーでロック

▲ショルダーストラップの余った部分も短く固定できる
メインの素材は、同スペックの素材と比べて約20%程度軽量な“中空ナイロン840d”を採用。背負ってみると見た目より軽く感じます。

▲“中空ナイロン840d”は上品かつタフな雰囲気

▲ブランドロゴはさりげなくリフクター仕様
シンプルな表情のアクセントとなっている折り紙の折り目のようなデザインに遊び心を感じつつ、ジャケパンからカジュアルまで幅広い服装と好相性。使うシーンを選ばない程よく洗練された大人の雰囲気がヌンクの魅力です。

▲スポーティなスタイルにもマッチ
* * *
ビジネスシーンで使えるバッグはたくさんありますが、この構造は初めて。とはいえ、ただ斬新なだけでなく、そこには使う人のことを考えたこだわりを感じます。「今の生活に必要なもの」というコンセプトにあらためて納得でした。この構造、定番になればいいな。
>> ヌンク
<取材・文/宇田川雄一>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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