全長4260mmと小柄なレネゲードですが、フロントシートはもとより、リアシートの居住空間もしっかりと確保されています。四角いフォルムが奏功し、リアシートは大人がふたりキチンと座った状態でも、頭まわりのスペースに余裕があります。大人4人、場合によっては、5人乗車でのロングドライブも現実的です。
リアのハッチゲートを開け、いつものようにメジャー片手に、ラゲッジスペースのサイズを測ってみました。荷室フロアの最大幅は95cm、奥行きは75cm、ラゲッジルームカバーまでの高さは42cmでした。地面からバンパー上部までの高さは75cm。
例えば、ボディサイズが似通ったマツダ「CX-3」の場合、荷室フロアの最大幅は99cm、奥行きは70cm、ラゲッジルームカバーまでの高さ40cmですから、レネゲードのラゲッジスペースは、このサイズのクルマとしては平均的なところといえるでしょう。
試しに撮影機材を載せてみたところ、国内線の機内に持ち込めるカメラバッグ、大型ストロボ2個、3段の脚立を収納できました。
もし、レネゲードで撮影へと出掛けるならば、ライトスタンドバッグ(長さ120cm)はリアシートの足元に、メイクさんが持参するトラベルケースとレフ板セットは、4:2:4の分割可倒式リアシートの一部を倒して積むことになるでしょうね。
レネゲードを、仕事に、趣味に、自分のアシとして本格的に活用したいならば、場合によってはルーフキャリアを装着することも考えられます。メーカーやインポーターも、ボディサイズゆえのスペースの限界を理解しているのか、ルーフ上にモノを積むためのアクセサリーが豊富に用意されています。
「ルーフバスケット+ネット」や「長さ205cmのルーフボックス」に加え、「ソフトタイプ・ルーフボックス」は大小のサイズ違いのほか、折り畳みタイプも選択可能。
そのほか、サーフボードやスノーボード、自転車用の「アタッチメント」、カヌーを積載するための「キャリアキット」などもカタログに載っています。
「アーバンサイズ。アドベンチャークラス。」
そう謳われるレネゲードですが、アーバンサイズだからといってアドベンチャーを諦める必要など、全くないのです。
<SPECIFICATIONS>
☆トレイルホーク
ボディサイズ:L4260×W1805×H1725mm
車重:1560kg
駆動方式:4WD
エンジン:2359cc 直列4気筒
トランスミッション:9AT
最高出力:175馬力/6400回転
最大トルク:23.5kg-m/3900回転
価格:345万6000円
(文&写真/ダン・アオキ)