■日中の仮眠に特化したRESTモードが超優秀!
当初は、夜に気持ちよく眠るために使ってみたネムプラスですが、使ってみて感心したのが、日中の仮眠をサポートする「REST」モード。休日はもちろん、在宅勤務中の昼休みにも20分程度お昼寝をする仮眠常習者なのですが、RESTモードを使ってからその時間が超充実したものになりました。
仮眠に最適とされる20分間、穏やかな曲が流れてリラックス。それを過ぎるとリズムが活気あるものに変化し、5分間流れるという仕組みです。お昼寝をすると気持ち良くてつい寝すぎてしまいますが、このラスト5分の盛り上がりが眠気を追い払ってくれるため、スッキリした気持ちで目覚められます。
これまではスマホのタイマーを使っていたため、セットの際にSNSをチェックしたり、動画を見たりと余計なことをして入眠までの時間をダラダラ伸ばしてしまうのが悩みでした。その点、ネムプラスは余分な機能を省いているため、選曲したらすぐに寝る態勢に入れるのが魅力です。
■音のまろやかさが普通の音楽とは違う
「SLEEP」モードは、60分間の音楽を20曲内蔵しています。「動画サイトにアップされている安眠用音楽と一緒なんじゃないの?」と思っていたのですが、聴き比べると音のまろやかさが全然違う! ネムプラス内蔵の音源は眠りを邪魔するようなピリッとした刺激がまったくないんです。その秘訣は、ひとの緊張感を高める周波数を抑えている点にあるんだとか。
収録されているのは、リズムがゆるやかに変化する空間サウンドに加え、パッヘルベルの「カノン」など馴染み深い曲をアレンジしたものや、波や鳥の声などの環境音などさまざま。ナチュラルに広がる3Dサウンドによって、音に優しく包まれているかのような安心感を覚えます。
なかでも面白かったのが、布団の心地よさを讃えた読み聞かせ音声。人の声は睡眠を阻害するイメージがあったのですが、祖母を彷彿とさせる優しくて柔らかい声を聴いているうちにスヤスヤ眠ってしまいました。普段からカナル型のイヤホンを付け慣れているせいか、イヤホンを装着したままでも違和感もありませんでした。
動画アプリや音楽プレーヤーを使いながら寝落ちすると、起きるまで音楽が流れ続けてしまうので耳への負担が心配。しかしNEM Plusは、再生開始から1時間経過すると自動で停止するので、そのまま寝ても安心です。
価格的には少々お高く感じるかもしれませんが、高クオリティな安眠用音楽が収納されたワイヤレスプレーヤーと、高音質のBluetoothイヤホンがセットになっていると考えたら妥当なのかも。
強制的に眠りに「落とす」のではなく、さざ波のようにゆっくりと眠りに導いてくれるところがなんとも気持ちいい。さらに、収録音源は日中の集中できる仕事環境の構築にも役立つんだとか。より気持ちよく眠りたい、在宅勤務中のBGMを探しているという人は、試してみる価値はあるかもしれません。
>> cheero
<取材・文/山﨑理香子(TEKIKAKU)>
山﨑理香子|1997年生まれ、新潟県出身。編集プロダクション「TEKIKAKU」に所属。ライターとしてスマートフォンや雑貨、グルメなど広い分野の記事を執筆している。「推理小説」と「カレー」と「お昼寝」が好き。
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