■ハイスペックとミドルクラスの差分は?
使い勝手をチェックする前に、ハイスペックモデルとはどれくらいの差があるのかを確認しておきましょう。ここでは、3大キャリアが揃って取り扱っているAQUOS R5G(ハイスペックモデル)とAQUOS sense5G(ミドルクラスモデル)の基本スペックを比べてみました。
【価格(ドコモオンラインショップでの一括価格)】
AQUOS R5G:11万1672円
AQUOS sense5G:3万9600円
【CPU】
AQUOS R5G:Snapdragon 865(最大2.8GHz)
AQUOS sense5G:Snapdragon 690(最大2.0GHz)
【メモリ】
AQUOS R5G:RAM 12GB、ROM 256GB
AQUOS sense5G:RAM 4GB、ROM 64GB
【ディスプレイ】
AQUOS R5G:6.5インチ(3168×1440ドット)
AQUOS sense5G:5.8インチ(2280×1080ドット)
【カメラ】
AQUOS R5G:標準(1220万画素)+超広角(4800万画素)+望遠(1220万画素)
AQUOS sense5G:標準(1200万画素)+広角(1200万画素)+望遠(800万画素)
【バッテリー容量】
AQUOS R5G:3730mAh
AQUOS sense5G:4570mAh
【おサイフケータイ/ワンセグ/フルセグ】
AQUOS R5G:◯/○/○
AQUOS sense5G:◯/×/×
【防水/防塵】
AQUOS R5G:◯/○
AQUOS sense5G:◯/○
一般的に端末のグレードはCPUとRAM(メインメモリ)で決まります。ハイスペックモデルはSnapdragon 8シリーズ(800番台)など、処理速度が速いCPUを搭載し、RAMの容量も大きめ。ディスプレイやカメラのスペックは機種によって若干差がありますが、ミドルクラスモデルに比べてると総じて高めです。
ミドルクラスのスマホは、Snapdragon 6シリーズ(600番台)または7シリーズ(700番台)を採用し、RAMは4GBまたは6GBが主流。CPUは米クアルコム社のSnapdragonではなく、台湾のMedia Tek製のものを採用し、コストダウンを図っている機種もあります。ディスプレイやカメラのスペックはハイスペックモデルよりも低めですが、画面が小さいがゆえにコンパクトで持ちやすかったり、操作性がシンプルだったりと、それらを長所と捉えることもできます。
使い方によってはミドルクラスのスペックでも十分満足でき、価格はハイスペックモデルの半額以下ですから、ミドルクラスの格安モデルのほうが圧倒的にコスパは高いと言えます。
■ドコモ最安「AQUOS sense5G」は使いやすいサイズが魅力
まずは、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアが取り扱い、SIMフリーモデルも発売されているAQUOS sense5Gを使ってみました。価格はドコモ版が3万9600円、au版が3万9890円、ソフトバンク版が4万3200円。SIMフリー版の量販店での実勢価格は少し高くて5万600円です。
使ってみて感じたのは下記の3ポイントになります。
1. 片手でも操作しやすいサイズ感
5Gスマホは大画面を搭載し、重めの機種が多いのですが、AQUOS sense5Gはボディ幅を約71mmに抑え、重さも約178g。画面の見やすさを確保しつつ、片手でも操作しやすいサイズ感です。
2. 幅広い撮影シーンに対応するトリプルカメラ
アウトカメラは広角(121°/1200万画素/F2.4)+標準(1200万画素/F2.0)+望遠(光学2倍/800万画素/F2.4)という構成で、撮りたいものは、ほぼ何でも撮れます。画質は上位モデルに比べると見劣りしますが、日常的なスナップ撮影で不満を感じる人は少ないでしょう。
3.「Payトリガー」などの便利機能が充実
AQUOSは、斜めから画面が見えにくくなる「のぞき見ブロック」や、簡単にスクリーンショットが撮れる「Clip Now」など、独自の便利機能が充実しています。AQUOS sense5Gには、指紋センサーを長押しするだけで、自分が設定した決済アプリを起動する「Payトリガー」が追加され、ますます便利さが向上しています。
強いてデメリットを挙げるとしたら、動画やゲームを楽しむには画面が小さい ということくらいでしょう。