■ビギナーも扱いやすい機能が満載
ツインポールでポール別売という構成は、なんだかベテラン向きに思えますが、キャンプビギナーでも設営しやすくなっています。
両サイドはファスナーが伸びていて、ここが出入り口として機能します。
タープを全閉したシェルターっぽい見た目ですが、その場合はいちいちペグを2か所ほど取り外さなくてはならずちょっと面倒。ですが、「BLACK SUMMIT GG8」はこのファスナーがあることで断然楽に出入りできるんですね。
多彩な張り方ができるテントはほかにもありますが、それらはいちいち張り綱を結び直さなくてはいけません。
ところが「BLACK SUMMIT GG8」は張り綱にカラビナがあらかじめ装着されています。
上の写真はハトメに張り綱を通していますが、カラビナの先にあるウェビングに直接張り綱を結びつけておけばロープワークなんて知らなくても、好きな位置にすぐさま張り綱を装着できるんです。このハトメにはサブポールを刺してもよし。
サブポールを入れたくなる場所には、補強用の布とハトメ付きのウェビングが付いています。これもスゴイ。
パネルは横方向に縫い目がありません。これが結露がスムーズに流れる工夫です。
サイドのファスナーを開放して前方を跳ね上げてみました。
サブポールがあと2本あればタープのように開放的にできそうですし、サブポールの高さを変えればまた雰囲気が変わりそう。
* * *
「BLACK SUMMIT GG8」はツインポールとしては後発ですが、それだけにアイデア満載。だれもが設営しやすく、手軽にアレンジできるテントです。
>> テンマクデザイン
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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