どんなサイズを選ぶ?キャンプで使う斧の選び方

■キャンプで斧を使うシーンは?斧は必要か?

まず、キャンプで斧を使うときはどんな場合なのか? キャンプ場でのキャンプと、野営の場合とでそれぞれ紹介していきます。

■キャンプ場で斧を使うシーン

本来斧は、薪を割る、枝を払う、木材の成形などを行うために使いますが、キャンプ場で行うキャンプでは、薪を割ることがメインの使い方ではないでしょうか。

では、キャンプ場やホームセンターで売っている薪を割るのに、斧は必要なのでしょうか? 結論からいうと、なくても大丈夫ですが、あれば便利です。売っている薪のほとんどは、中割から大割ぐらいの太さで、それにいきなり並べて火をつけようとしても、かなり苦労します。

なので、薪を小割にして火を付きやすくする必要があります。小割はおおよそ、指2本から3本分くらいの太さでしょうか。以前、「焚き火の隠れた楽しみ!フェザースティックの作り方」という記事でも書いたのですが、指2本分の太さまで割ってフェザースティックを作った方が着火しやすいです。

そんな中割から大割の薪を、小割りにするにあたり、薪割りが必要です。ナイフや鉈で割れないことはありませんが、薪に節があったりすると、かなり難しくなってきます。そんな時に重宝するのが、斧なのです!

斧であれば、少ない力でも大割の太い薪が割れます。

▲中割:5〜8cm、大割:10〜12cm

■野営で斧を使うシーン

野営の場合、枝払いや30cm以上あるような薪を割ったり、クラフト(木材の成形)をしたり、キャンプ場でのキャンプに比べ、斧を使うシーンは多いです。もちろん野営だからといって、必ずしも斧が必要というわけではありませんが、あった方ができることの幅が広がります。

枝払いは、足で折れるくらいの木であればナイフで十分ですが、30cmくらいの木の枝を払うのであれば、斧は必須です。また、直径30cmほどの木を割るのにも、ナイフや鉈では太刀打ちできません。

▲このくらいの太さの薪だと、斧が必要

もちろん太い幹を割らないと薪が作れないかというとそうではありません。斧がないならば、足で折れるくらいの薪を探してくればいいのですが、斧があれば多彩な太さの薪を作れます。

▲枝の先端を斧で尖らせるのはナイフでも可能ですが、斧のパワーがあったほうが早い

クラフトにおいては、斧くらいパワーがあった方が使いやすいです。私が良くやるクラフトは、チョッピングといって、刃物で木を叩いて割ったり、先端を尖らたりするのに使います。

また、机を簡易で作るのにも斧を使います。幹の表面を斧で斜めに叩いて平らにするだけなのですが、これをナイフや鉈で行うのは結構きつい作業です。

それぞれのキャンプシーンにおける斧を使うタイミングと、必要性は理解いただけたでしょうか? 改めていうと、斧はなくてもキャンプは楽しめますが、あった方ができることの幅が増えます。

【次ページ】キャンプで使う斧のサイズは?

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