■ロールテーブルっぽい折りたたみテーブル
折りたたみテーブルというと、天板を2〜4つにたたんで平べったく収納するイメージですが、ケシュアの「キャンプ アルミ折りたたみテーブル(高さ調節可能)」はどちらかというとロールテーブル。天板を取り外して天板2枚ごとにたたむので収納状態は筒状になります。
取り出してみました。スタンド部分はすべてが繋がっています。
スタンドを広げると、自然に天板を載せるフレームも広がっていきます。
完全にスタンドを広げるだけで準備の8割が完了。
個体差があるのかもしれませんが、天板を載せる可動式フレームは動きやすいので、しっかり伸びていることを確認しましょう。
天板をスタンドに取り付けます。天板裏には、丸く閉じた接続パーツとC型の接続パーツがついているので、まず閉じた接続パーツをスタンドの出っ張りに差し込みます。パーツが入りにくいときは、天板を載せる可動式フレームが少し曲がっているのが原因。まっすぐにするときれいに入ります。
あとはC型の接続パーツを差し込みます。
袋から取り出して1分足らずで完成。
天板を地面に付けることなくサッと取り付けられるので衛生的です。
■4本の脚はそれぞれ無段階で高さを変えられる
4本の脚にはそれぞれバックルが付いていて、それぞれを無段階で調整可能。
しかもバックルタイプなのでいちいち天板を外したりテーブルの下を覗き込んだりすることもなく直感的に操作できます。
最近は高さが固定されるものが多く、チェアにあったテーブルをわざわざ選ぶ必要があるのですが、これはそのわずらわしさがなくいろいろな高さのチェアを持っているキャンパーにはうれしい機能。
それに1本ずつ高さを微調整できるためちょっとした傾斜や凸凹地面でも天板がガタつくことなく安定させられます。
一番高くした状態(70cm)と低くした状態(45cm)を比較してみました。
チェアの座面高は約33cmで一番低くすると膝より天板が下に。
一番高くすると天板はかなり上になりますが膝が天板の下に入ります。
食事メインなら高さを上げておき、グリルを置くなど調理台代わりにするときは一番低くするなんて使い方もできそう。
天板とスタンドはアルミ製で、重量は約4kg。軽量ですが耐荷重50kgで、ダッチオーブンやツーバーナーを置いてもぐらつくことはありません。
天板は90×59cmなので2〜4名で囲むのにちょうどよく、2ルームテントのリビングにも入れやすい大きさです。
■細部まで長く使えそうな工夫がいっぱい
ロールテーブルのように見えますが、折りたたみテーブルと呼ぶのは、この接続の仕方が理由でしょう。
ロールテーブルの多くは天板がショックコードでつながっていて、ていねいに使っていても経年劣化でコードが伸びてダルダルに。一方この「キャンプ アルミ折りたたみテーブル(高さ調節可能)」は、可動式の小さなプレートをねじ止めしているので伸びることはありません。
滑り止めなのでしょうか、天板には浅い溝が刻まれていてここに汚れが入りがちですが、アルミ製なので水に強く、サッと水拭きすればよし。埃っぽい場所でもガシガシ使えます。それに少しくらいであれば熱い鍋を置いても大丈夫。
高さ調節のバックルなど樹脂部分の耐久性が気になりますが、トータルで見て長く使えそう。
不満点は収納袋内の仕切り。ここに天板の接続用出っ張りが引っかかりやすいことでしょうか。あと、木目調の天板も選べれば雰囲気を変えられるのに…。
少々の不満、要望はありますがこれでだけの機能がつまって8000円でおつりがくる! コスパのいいテーブルです。
>> デカトロン
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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