恵比寿店でも当然ながら定番の「シャックバーガー」は押さえたいメニューだが、同店のメインターゲット=恵比寿界隈で日常的に食事を楽しむ大人層におすすめのイチ押しメニューは「SmokeShack (スモークシャック)」だ。
「スモークシャック」は、チーズバーガーをベースにアップルウッドでスモークした自家製ベーコン(ホルモン剤・抗生剤不使用)をのせ、チェリーペッパー、シャックソースを加えたオリジナルメニュー。上質な赤身肉ならではの力強く肉肉しい風味に、香り高いベーコンの旨みをオン。スパイシーでキレのあるチェリーペッパーをアクセントに、インパクトのある風味が売りだ。
バーガー全メニューに使われるパティは、いずれもホルモン剤をいっさい使用しないアンガスビーフ100%。“シェイク シャックブレンド”とも言われるオリジナルの配合で挽きたての牛肉を使用し、このパティにベストとされる“ミディアム”で焼き上げられる。前述したが、良質な肉の風味がしっかり味わえるのだが、胃には重たくない。女性にもリピーターが多い理由はそんなところにあるのかもしれない。
夜には生ビールやオリジナルワイン
“コミュニティにインスパイアされたメニューを豊富に展開する”ことを常とするシェイク シャックならではの提案として、夜でも多くの人が行き交う恵比寿の街に合わせてアルコールメニューも充実している。1号店でも“ハンバーガーに最適な生ビール”として提案している「シャックマイスターエール」をはじめ、フロッグスリープワイナリーのオリジナルワイン「シャックレッド」や「シャックホワイト」はもちろん、「常陸野ネストビール」など日本の国産ビールなどもラインナップする。
恵比寿店限定アイスは要チェック!
また、シェイク シャックのオリジナルアイスとして人気の「コンクリート」(濃厚なフローズンカスタードと厳選したトッピングを高速でミックスしたオリジナルアイス)では、恵比寿店限定フレーバー3種類があらたに登場。
お店の内装は、天井や壁面は杉古材と、日本の伝統的な外壁材でもある焼杉でしつらえ、ハンドメイドのテーブルの天板には、かつてボーリングレーンに使われていたスクラップ材を使用。リユース、リサイクルをベースにしながら、素材のコントラストで見せるデザインが特徴的だ。
“Stand For Something Good® (カスタマーや環境に何か良いものを提供すること)”を企業ミッションに掲げ、高品質な食材を使うことはもちろん、環境に最大限配慮した店舗デザインを採用。キッチン、照明もエネルギー効率を考えた設備を採用するなど、ブランドの理念を貫く姿勢は、今の時代、消費者(ファン)の心を掴むうえで重要な要素だといえる。
地域とともに進化し、ローカルに“Something good”を還元するため、NPO団体「グリーンバード」とのパートナーシップのもとに緑化活動も行うシェイク シャック。企業ミッションを目に見えるかたちで実行する姿勢は、これからの食業界において参考にすべきよきモデルなのかもしれない。と、余計なうんちくはさておき、“最上”にこだわるパティとこだわりのレシピで焼き上げるバンズ、オリジナルブレンドのソースで仕上げるバーガーは、並んででもぜひ体験してほしい味わいだ。
【シェイク シャック アトレ恵比寿店】
東京都渋谷区恵比寿南1-6
アトレ恵比寿西館1F
10:00~23:00(L.O.22:30)
席数:100席
03-5475-8546
http://www.shakeshack.jp/location/ebisu
(文/松浦 明)
英国・ロンドン「Sotheby's Institute of Art」で西洋美術史を学び、帰国後は美術図録の編集に携わる。ギャップ出版入社後、ライフスタイルマガジン『gap』や数々の書籍の企画・編集を手がけ2003年に独立。現在は雑誌・ウェブマガジンでの記事執筆、食ブランドや企業のフリーペーパーなどの企画・編集等を手がけている。
- 1
- 2