■カスタムしがいのありそうな本格パップテント
第一印象はサイトの写真で見るよりカーキの色が落ち着いてて、サイズもコンパクト。さらに重量4.4kgで思ったより軽いじゃないかと。幕素材はコットンとポリエステルの混紡生地らしく、結構しっかりしています。
さっそくワクワクしながら中身を取り出すと、テント本体×1、インナー×1、1100mmポール×2、1300mmポール×2、ロープという仕様。ふむふむ、やはり完成像から考えてもシンプルな構成だな。とにかくフライシートを広げて立てる場所をイメージします。
説明図を見ながらサイドから立ち上げ。このとき、最初にメインポールを内側に挿し込むわけですが、とりあえず短い方を使います。立ち上がったら二股のロープを引っ掛けてペグダウン。これで片側は終わりです。
左右ともポールを立てたら、幕の地面設置部分をペグダウン。これでほぼ完了です。時間にして大体15分くらい。コツさえつかめば、もっと早くなりそう。よく出来ているなと感じたのが、設置部分のベルト。ペグダウンしたあとにちょっと緩いと思ったんですが、ここをキュッと引っ張ればたるみが取れます。
テント下部の6カ所をペグダウンしたら、あとはポール(長い方)で前面を跳ね上げます。これがタープ代わりになり、広いスペースを確保できます。うん、思ったより広々。中のポールが邪魔かもという懸念もあり、手持ちのコットを差し込んでみると…。
長さ190cmの大きめコットがぴったり入った! これは快適だわと中に入ってみると、やはり110cmのポールだとかなり天井が低く感じます。まあ寝るだけなら全然問題ないけど。もうこれでソロキャンプ気分も味わえるし、ちょっとチェアとか小物をセッティングしてみよう。
いい感じに軍幕っぽさが出ました。跳ね上げのフライ部分やテント内にループがあって、ランタンを下げられる便利さもグッド。ちょうど一人分がゆったりできるスペースを確保できます。この跳ね上げポールをもっと長いものに変えたり、拾ってきた木を使ったりすれば、もっともっと過ごしやすくカッコよくなるなと確信。あ~、早くキャンプに行きたい。
あとインナーフロアも試してみると、ちょうどテントの奥半分くらいの広さに。前面を完全に跳ね上げれば視界も広く、これなら例えば高原キャンプとかなら蚊帳の中で安全に夜空を見上げられます。ただ、中に入って寝てみたところ身長173cmの筆者でギリギリだから、高身長の人はフライで寝るのは厳しいかも。
そして幕を完全に閉じれば外界をシャットアウト。寝るときのプライバシーもばっちり守ってくれます。このフォルムも独特な感じがあっていいなあ。個人的には、インナーよりコットで寝る方が快適でした。というのも、インナーが少し垂れてきて、ただでさえ低い天井がさらに低く感じてうっとおしいなと。張り方が甘かったのか、ここはもっと使って確認する必要がありそう。また、2本のメインポールを自前で二股ポールに換装すれば、さらにスペースが広くとれるので今度試してみます。
* * *
パップテント初挑戦でしたが、その立てやすさに驚いた「ソロベース」。かゆいところに手が届く出来という印象で、想像以上にクオリティが高かったです。お気に入りのオイルランタンや無骨なテーブルと一緒にフィールドデビューさせる日が待ち遠しいミリタリーテントでした。
>> バンドック「ソロベース」
ソロベース
●本体サイズ(約):フライW360xD190xH110cm
●インナーサイズ(約):W190xD85xH100cm
●収納サイズ(約):W40xD20xH20cm
●材質:フライ/コットン混紡生地(ポリエステル65%・綿35%)、インナー/ポリエステルメッシュ、フロア/ポリエステル、フレーム/アルミ合金
●重量(約): 4.4kg
●付属品:ペグx18、ロープx6、エンドキャップx2、収納ケースx1、
<文/三宅隆(&GP)>
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