■使用感はAndroidタブレットと同等
Fireタブレットは、Androidをベースとする「Fire OS」を搭載。「Kindle」や「プライム・ビデオ」など、Amazonのコンテンツを使いやすいように設計されていますが、基本的な操作性はAndroidに近く、フツーのタブレットとして使えます。ただし、Google Playストアは利用できず、アプリはAmazonの「プレイストア」からダウンロードします。
一般的にタブレットでよく使われるアプリは揃っている印象で「Netflix」や「Hulu」もインストール可能。「radiko」も聴けますし、「zoom」も使えます。筆者が個人的に気になったのは「YouTube」と「TVer」のアプリが配信されていないこと。ただし、「YouTube」はブラウザで見られます。「TVer」は専用アプリでしか再生できないので、今後の対応を期待したいところ。どうしても使いたいアプリがある場合は、あらかじめ対応を確認したほうがいいでしょう。
2.0GHzのオクタコアCPUを搭載し、RAM(メモリ)はFire HD 10が3GBで、Fire HD 10 Plusが4GB。タッチレスポンスやアプリの動作は、普段使いには困らないという印象。使い方によるので「良い」とも「悪い」とも言い切れないのがもどかしいところ。Fire HD 10とFire HD 10 Plusの使用感にも大差はありませんでした。ただし、わずか3000円の差なので、いろいろなことに使ってみたいと考えている人はPlusを選ぶことをおすすめします。
10.1インチは片手でも持てますが、長く持ち続けるのはつらいサイズ。電子書籍を読むにはやや大きく感じましたが、雑誌の電子版を読むにはちょうどいい印象。映画を観るにも大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいいサイズ感でしょう。横向きにして、上部左右にスピーカーがありますが、音質はいまひとつ。迫力のあるサウンドで楽しみたい人は、お気に入りのイヤホンで聴いたほうがいいかも。
バッテリー容量は公開されておらず、スペックシートには「最大12時間」と記されています。フル充電の状態から映画を1時間再生したところ、バッテリーは7%減りました。使い方にもよりますが、不便を感じない程度には持ちそうです。