■ビークフライは5分で設営完了!
今回紹介するビークフライは、フルクローズになり、開けばひさしを作ることができ、初心者の方でも5分でたてられます。
使用したタープは、Aqua Quest Safari 3×3mですが、4×4mでもDDタープでも、同じ張り方が可能。4×4mだと、単純に居住空間が広くなるので、荷物がかさばることが嫌でなければ、大きいタープを持参するに越したことはありません。雨を避けられる空間が大きくなれば、それだけ、過ごしやすくなりますからね。
■用意するもの
必要なものは、タープ(幕)とペグとロープだけ。今回はポールを用意せず、立木にロープで固定しましたが、ポールを持参する場合の長さと、ペグの本数は以下になります。
・正方形のタープ(3×3mまたは4×4m)
・ペグ 4本(広げる場合は、プラス1〜2本)
・ロープ 1本/4m(広げる場合はプラス1〜2本)
・ポール 1本/180〜200cm(広げる場合はプラス2本で同サイズでOK)
■ビークフライの設営方法
それでは早速設営方法を解説していきます。ある程度慣れている方であれば3分、初心者の方でも、この記事を見ながらでも5分あればたてられると思います。
本当に簡単です。
1.タープを裏返して広げる
写真では地面の草の影響もありきれいに広がってませんが、正方形にしっかりと広げましょう。
2.3ヶ所をペグダウンする
Aqua QuestやDDタープは、タープの1辺にループが5個ついてます。まずは正方形に広げたら、自分から見て(以下全て自分から見てで説明します)右下、右上の角のループをペグダウンします。その後、正方形の下の辺の真ん中をペグダウンします。
これで合計3箇所のペグダウンです。この時、しっかりとピンと張るようにしましょう。
3.一辺を折り返す
左辺の中ほどをつかんで折り返し、左上のループを、右下のベグダウンしたペグに引っ掛けます。
持ってきた左辺の真ん中のループと立木とをロープで結べば、あっという間に居住空間の出来上がりです。
ちょうどいい位置に立木がなければ、ポールを立ててもOK。使うポールは、180〜200cmくらいがちょうど良く、少し高いところを支点にして引っ張った方がきれいに張れます。
4.ペグに固定し、フルクローズの形を作る
裏返して広げた形の左上と左下のループを、右下のペグダウンしたペグに引っ掛けると、三角形のフルクローズ型の幕が完成します。
違う角度から撮ったものです。少し、開いてますが、真ん中のループを止めればもう少し閉められますが、完全には閉まりません。
なので、角度を気をつけないと、雨の浸入を完全に凌ぐのは難しいです。開いてるところにレインウエアなどを引っ掛けてもいいかも知れません。
5.長辺を開いてひさしを作る
三角形の辺が長い方を開いて、ポールや立木に固定すれば、ひさしが作れます。このひさしの下なら、雨を避けての調理が可能なくらいのスペースがあります。
この張り方の一番良いところは、シートもタープが担ってくれるので、荷物が減ります。
これで完成なのですが、最後に3×3mで張った場合の広さのイメージをお伝えしますね。
■ビークフライの中はどれくらい広い?
中は、173cmの私が寝て、パックパック一つくらいなら置けるくらいのスペースです。
足の先はゆとりがありますが、奥に向かって、シート部分が狭くなるので、あまり奥までは行けません。雨の日は余分にグランドシートを持っていっても良いかも知れませんね。
さて、いかがでしたでしょうか?
フルクローズになって、広げて使えば、雨の日でもひさしの下で焚き火をしたり、調理をしたりできる張り方「ビークフライ」。
3×3mでは、大雨の時にちょっと不安はありますが(横からの雨の浸入を完全に防げないため)、4×4なら十分に大雨もしのげます。梅雨時期でなくても、簡単に張れてクローズにしたり、オープンにしたり、自由度も高い張り方なので、一度試してみてはいかがでしょうか?
(文・写真/RYU)
RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」
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