【男前マルチツールの世界】
マルチツール。それは、手に収まるほどのコンパクトなボディにさまざまな道具を詰め込んだ“ハンドツール”。とかく専用ツールに比べ「間に合わせ」と思われがちですが、そこにはマルチツールだからこそ味わえる奥深い世界が存在します。
そんなマルチツールの男前な魅力を紹介する連載10回目は、SWISS TECH(スイステック)「マイクロマックス19-in-1」(1980円)です。キーホルダーサイズの非常にコンパクトなマルチツールで、ナイフレスの多目的ツールとして開発された携帯しやすいアイテムです。
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スイスと付いているのでスイスブランドと勘違いされる人もいるかもしれませんが、アメリカンブランドであるSWISS TECH(スイステック)。主にリングツールと称されるキーリングに付けて携帯できるアイテムを多く作っており、本物の鍵そっくりの「Utili-Key 6-In-1」は、ホームセンターやアウトドアショップで見かけたことがあるのではないでしょうか? LEATHERMAN(レザーマン)やVICTORINOX(ビクトリノックス)といったガチ系ではなく、日頃から鍵束に付けられる「あったら便利だな」というツールがメインです。今回紹介するマイクロマックスもそんな日常で役立つツールを搭載しています。
まずはサイズ感をチェック。
キーホルダーとして携帯できると言っても、許されるサイズは人それぞれ。マイクロマックスが許容範囲にあるかどうかは、ご自身で判断を。閉じたプライヤーがそのままキーリングに吊るすためのホールとなるのがユニークですね。
素材はほとんどがステンレス。錆びにくく丈夫が売りのステンレスですが、その代わり重くなるのがデメリットです。高価なキーホルダー型のマルチツールは、ハンドルにアルミ合金やカーボン素材を多用して軽量化を図っていますが、このツールはステンレスのみ。サイズのわりにズッシリとした重さがあり約50g。
実際にキーリングに付けて携帯してみるとその存在感をかなり感じます。少なくとも、「ただのキーホルダー」と思うと存外に重いと感じるかも。
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