エントリーにぴったりなソニーのアンプを導入したら仕事部屋の音楽環境が劇的に心地よくなりました

■シンプルな構造で設定は簡単

オーディオ機器の設定はかなり苦手で、いつも手こずります。でもこのアンプは、実に簡単。そもそも背面に端子も少なく、テレビにも接続しないし、オーディオ機器というよりも、Bluetooth設定もできるし、デジタルガジェットのよう。

▲端子は、フォノ端子(MM型)1系統、音声入力(RCA)4系統、スピーカー出力2系統とシンプル

設定自体は、以下の通りで、わずか数分で完了。

▲大きなボリュームダイヤルの斜め上にある「BLUETOOTH」ボタンを押せば、ペアリングを開始。端末に表示される機器名をタップすれば接続は完了する。一般的なBluetoothスピーカーなどと同じ接続方法なので迷うことはない

1.INPUT 1に再生機器(CDプレーヤー)を接続
2.スピーカーは極性(L/R)を間違えないように接続(スピーカーインピーダンスをスピーカーに合わせて、初期設定の8Ωから6Ωに設定)
3.FMアンテナ線を、スピーカーアンテナ端子に差し込む
4.Bluetooth接続は、「BLUETOOTH PAIRING」ボタンを押し、接続する機器にアンプ名が表示されたら選択するだけ

ちなみに、レコードプレーヤーを接続する際は同様に、レコードプレーヤーとつないだ音声ケーブルをPHONO入力に差し込めばOKです。

■バナナプラグは非対応なので注意

唯一、手間がかかったのは、もともとアンプと接続していたスピーカーケーブルがバナナプラグだったので、これを切って皮膜を剥き、裸にすること。すぐ終わるので面倒というほどではないし、バナナプラグが付いていない導線であれば問題ありません。

10mmほど皮膜の先端をカットして、導線をネジネジして差し込めば完了。

当たり前といえば当たり前ですが、スピーカー端子にアンプの値段を感じます。

■FMワイド放送対応なのに…

アンプはFM30局がプリセット可能なワイドFM(FM補完放送)にも対応。ラジオ好きはこれだけでも刺さるかもしれません!

ところが、クルマのオーディオもそうなんですが、自宅周辺はラジオが入らない(テレビもですが)。せっかくワイドFMに対応しているのに、チューニングしても地元のFM局とNHKの地元局しか入らないのが残念(AM局のワイドFM聴取エリアに入っているのに…)。

「radiko」でラジオ放送は聴けるとはいえ、せっかく搭載されている機能を活用できないのは損した気分。これはレシーバーのせいじゃないのかもしれませんが。

■各種ソースの再生は至って簡単!

▲作りは値段相応だが、必要にして十分なリモコン

セッティングが完了したので、使ってみると、実に快適。エントリー向けなので機能がそもそも少ないし、アンプなのでリモコンでソースを選べばほぼ役割は終了。

▲表示窓はシンプルで見やすいものの、「CONECTING」など、あと2文字なので入れてしまえばとも思うが…。流れて表示される

“Bluetoothスタンバイ機能”付きで、スマホと1度ペアリングすれば、スマホで本体を起動できます。でも本体の電源を入れれば、ペアリングしたスマホとすぐ接続されるから、どっちが便利かは使い方次第。

唯一、アンプの背面にサービスコンセントがあればプレーヤーの電源も一括で入れられるのにと思いましたが、価格が価格ですので仕方ありません。

※  ※  ※

なにはともあれ、コストパフォーマンスは抜群。使ってみると改めてわかりますが、廉価でもやっぱりアンプを繋ぐのと繋がないとでは大違い。ちょっと贅沢な音響空間を手に入れられました! 

<文/澤村尚徳(&GP)>

>>ソニー「ステレオアンプ STR-DH190」

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