フルフェイス?ジェット?軽量かつ頑丈なカーボンヘルメットが快適でした

■街乗りがメインなら風通しのよいジェットヘルメットも

さて次はジェットヘルメット。街乗りでの使用感を試します。ジェットはさらに軽く付け心地も上々。普段フルフェイスしか使用しないのですが、この時期、街乗りではとにかく暑さが曲者。止まらずに走れる高速道路や峠道とは違い、ストップアンドゴーが多くスピードも出せない街乗りでは空気の循環ができず、フルフェイスはサウナ状態になってしまいます。

▲「A-FORCE RS JET」(4万3000円)

その点、顎の部分がないので暑苦しさを感じない“ジェットヘルメット”は街乗りにぴったり。もちろんこちらもサウンドテックに対応しているので、通勤・通学などで使う方も安全に好きな音楽を聴きながら運転できます。街乗りメインで通勤や通学などに使う方はジェットの使い勝手は魅力的です。またこのご時世だとマスクを逐一外さなくてもパッと被れるのが助かりました。

両方使ってみてライディングを楽しみたい方はフルフェイスを、街乗りで快適性重視の場合はジェットヘルメットを選ぶと間違いないはずです。

本体が軽量で付け心地もよく非常に良いヘルメットですが使ってみて気になった部分も。まずは先に書いたフルフェイスのベンチレーション。走行風をよく取り込み中の蒸れを抑制してくれるのはよかったのですが、開けると風切り音がかなり大きいです。締めれば静音性は良いのであまり気にならない部分ですが、ベンチレーションを解放させてスピードを上げると音が気になります。

そしてこちらはメリットと捉える人も多いかもしれませんが、顎紐はDリングではなくワンタッチのバックル式。差し込むだけのワンタッチ式は便利とはいえ、Dリングに慣れている私は「外れないかな?」とそわそわしてしまいました。

▲ワンタッチのバックル式。ひっぱてもビクともしませんが慣れてないと不安かも

性能面以外だと今やライダーの必須装備とも言えるインカムですが。一応スピーカーポケットがあるものの、かなり薄めに設定されているようで厚めのスピーカーをセットする場合は気を使いそう。

そして購入にあたって一番ネックになるのがサイズ展開に乏しい点。帽体はどのサイズも共通で内装によりサイズを合わせている。そのためどうしてもサイズ展開には限界があるようです。大半のライダーはピッタリのサイズがあるかと思いますが、普段自分のサイズや会う形を探すのに困っているライダーは要注意。必ず店舗で試着をしましょう!

*  *  *

しっかりとした製法で作られ、安全基準もクリアした安心の国内メーカーヘルメット。その軽さはもちろんインナーバイザーや大型ベンチレーションも搭載され、快適性の高いカーボンヘルメットが4万円台で買えてしまうというのは驚きという他ないでしょう。些細な改善点はあれどコスパで考えたら、これを超えるのはなかなか厳しいのでは?と思えるくらいに私は気に入ってしまいました。

人によりですが、私は見た目もどストライク。本体がかなりコンパクトな設計になっているので装着した際の頭でっかちさがないのも気に入った要素です。また現在は「A—Force RS FLASH」というグラフィックモデルも発売されているので、カーボン一色はつまらない!という人も要チェック。軽くて安全なヘルメットは高いという概念を壊す「A-Froce RS」シリーズ、ぜひコスパ最強の軽量カーボンヘルメットを体験してみてください!

 

>> WINS「A-Force RS」

<写真・文/戸井田満樹>

戸井田満樹|家電に囲まれて育った平成生まれの頑張らない系男子。家電コーディネーターの母からの教えで、調理家電を中心に家電に頼れるものは全て頼る、頑張らない生き方を模索中。好きなものはご飯と愛犬。好きな家電は食洗機

 

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