ナイフを使うときは身の安全を確保する
ナイフを使うときは、自分や周りの人の安全にちゃんと配慮しましょう! まず、ナイフワークの紹介の前に、ナイフを使う時の注意点を紹介します。
慣れた時が一番危ないといいますが、何度注意しても注意しすぎるということはないので、改めて説明させていただきます。
一番基本的なことですが、ナイフを動かす先に、自分の体はもちろん、他人がいないことを必ず確認しましょう。
そして、絶対にナイフの軌道上に動脈が来ない位置でナイフを使いましょう。
動脈は首(素頸動脈)、手首の内側(尺骨動脈、橈骨動脈)、肘の内側(上腕動脈)、股関節のあたり(大腿動脈)、膝の裏側の動脈(膝窩動脈)、足の甲(足背動脈)などがありますので、あらかじめ、どこにあるか調べておくといいかと思います。
ナイフで切っても致命傷にならない部位は多いのですが、動脈だけは別。上の写真のように、絶対にナイフの軌道上に自分を置かないようにすることが大事です。
■ナイフの基本的な使い方3選
まずキャンプでの代表的なナイフの使い方は以下になりますが、
・設営時に枝をポール代わりにする際に枝を加工する場合
・ロープをカットする場合
・薪を作る時に薪を割る、削る場合
・ちょっとしたクラフトをする場合
・調理する場合
その中で調理以外で使うナイフワーク、チョッピング(ナイフで枝を叩いて短くしたり、先端を尖らせたりする)、バトニング(ナイフで薪を割る)、シェービング(ナイフで枝を削る)の3つをご紹介します。
1.木を叩き斬る「チョッピング」
まずはナイフを使って作業する時の基本といえるのが「チョッピング」。ナイフでこの作業をすれば、ノコギリや斧を使うシーンが減ります。注意するのは、枝を切ったり、叩いたりする際には、台になるものを下に置きましょう。
台を置かないと、ナイフが地面に当たって刃がかけますし、滑った時に、台がストッパーになって、自分を守ってくれることもあります。
チョッピングは、ただ真上からナイフを打ち下ろすのではなく、Vの字をイメージしてチョップしていくと、簡単に枝を切ることができます。
薪の長さを調整する時や、枝をポール代わりに使う時に便利に使えます。また、単に枝をカットする以外では、枝払いや、枝を地面に刺す時に先端を尖らせるのにも使えます。