▼力を入れずにキレイに削れるガラス製の爪とぎ
品名にもなっているメインツールの爪とぎはガラス製。ヤスリは片側のみにあり、サメ肌のような細かな凹凸です。金属製のヤスリよりも素早く美しく仕上げられます。力を入れずとも綺麗に削れていく様は、とても気持ち良い。
今まで使ってきた金属製の爪とぎとは比較にならないほど綺麗な仕上がりになります。これは、病みつきになるかもしれません。
使用後は、流水で簡単に洗い流せます。いつも清潔な状態で収納できるのもいいですね。ただ、材質がガラスのため、取り扱いには注意したいところ。どうしても金属性に比べると脆いのは否めないですね。
▼切れ味鋭い実用的なハサミ
刃渡り約15mm 全長約75mm のハサミはとても使い易い。中指を穴に通して親指でレバーを押すタイプ。バネ板のリバウンドを利用して切ります。紙はもちろん、釣り糸などの丈夫なものも切れます。
ケースに収納する際は、ハサミをそのまま押し込みます。先端が閉じて板バネのテンションとケースの摩擦で確実に収納できます。すごくかっちり感があり気持ち良い。精緻なギミックはビクトリノックスならではといった感じですね。
▼意外と使いやすいルーペ
ケースの隅にはルーペが装備されています。倍率までは分かりませんが、比較的使いやすいものだと思います。文字を拡大するだけでなく、屋外での植物や昆虫の観察などでも使えるでしょう。
レンズ径は15mmほどしかないので太陽光を利用した集光着火が可能であるかは微妙ですが、真夏の大実験を子どもと楽しんでみても良いかもしれません。
▼忘れた時に重宝するボールペン
ボールペンは全長約65mm。ボールペンの替え芯そのものといった感じです。少々短いので、持ちやすいかと言えば、さすがにそんなことはないですね(笑)。書き味はごく普通。出先でペンを忘れてしまった時の非常用として考えるといいかも。ケースには75cmと3インチの定規も付いています。
▼ピックは替えも販売している
爪楊枝です。PINOでも食べる? 一般的な話ですが、欧米ではテーブルで爪楊枝を使うことはマナー違反です。もちろん、レストランのテーブルに楊枝が置かれていることもありません。歯に詰まったものをどうしても取りたい場合は、レストルームでこっそり取り除きます。
なお、ピックは樹脂製。別売でも安価に販売しているので、使った楊枝をケースにどうしても戻したく無ければ、新たに購入してください。
▼出番は少ないけれどあると本当に助かるピンセット
指先に刺さる小さなトゲやササクレがあると折角のデートも旅行も気分は台無しです。普段単体で持ち歩くことが少ないツールこそ、マルチツールに付いていると嬉しいですよね。
▼簡易的なドライバー類も付いている
四角いプレートの四隅にプラスドライバー大小とマイナスドライバー大小が付いています。薄いケースに収められるよう、ビットはハーフ仕様。プラスドライバーは特に強いトルクを掛けることはできません。また、ビットも短いので露出したネジ以外は使えないでしょう。ちょっと緩んだネジを締めたいというような時にいいかも。
▼携帯に便利なカードサイズ
スマートでシンプル、日常のちょっと困ったを解決するツールが厳選して付いています。
実用性あるマルチツールとは、携帯性が最も重要です。どんなに画期的なツールや機能があっても、持ち運び難ければ使われることはありません。
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「Swiss Card Nailcare」は携帯しやすさを追求し、ユーザーが日常使う上で必要なツールを厚さ4.5mmのカードサイズのケースに収めました。しかも、ほとんど全てのツールがケースから外して使えるスタンドアローンタイプ。紛失の可能性こそ増してしまいますが、使い勝手は確実に良いですし、仮にツールを紛失してもほとんどツールは別売で購入が可能です。大手ブランドならではのアフターケアの体制は流石といったところです。
このコンパクトなボディとナイフレスの仕様は、日常はもちろん、トラベルグッズとしても役に立つと思います。今は旅行が難しい状況ですが、今後旅行に行く機会があればぜひ! 旅先でのちょっとした困りごとを解決してくれる最高のツールですよ。
<取材・文/GOL>
GOL|歯科技工士、ECディレクター、webライターまで幅広く活動しております。指先に伝わるハンドツールの質感や重さ、音などアナログな部分に惹かれて今に至ります。一番好きなのは懐中電灯。
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