■一年中、快適に過ごせそう
日本で生まれ、ずっと日本のキャンプシーンを見守ってきたogawaの「ヒュッテレーベン」ですから、スカート、屋根部分はポリエステルですが壁部分は通気性のよいT/C素材になっているなど快適にすごす知恵が満載。
両サイドの窓はメッシュ機能付き。
オーニングがついているので雨の日でも開放して湿気を効率よく排出できます。オーニングの角度を変えて風や日差しに対応できるのもいいですね。
テント前方入り口には軒が付いています。小さいけれども、あるとないでは大違い。ちなみに、前方ドアは真ん中にファスナーがあって両脇に巻きますが、背面ドアはパネル両側にファスナーが付いていて跳ね上げられます。背面のパネルはサイドオーニングが付いていて雨と日差しの影響を受けにくい仕様で芸が細かい!
全体に大きなメッシュ窓を採用していて湿気や温度、風をコントロールしやすくなっています。なによりも広いメッシュは開放的。
天井のライナーシートで、結露が落ちてくるのを防いでくれるのもいいですね。
別売の「ヒュッテレーベン用T/Cインナー」(2万6400円)を取り付けてみました。インナーの面積は130×210cmで、2人での就寝向き。
端のほうは背が低いのですがサイドポールのおかげで高さ65cmを確保しており、寝るだけであれば十分です。
「ミネルバⅡ」の寝室は220×350cmで5人就寝、前室は240×340cm。
「ヒュッテレーベン」の寝室は約半分ですが、左右対称なのでインナーを2張装備できます。その場合のリビングは210×225cmで「ミネルバⅡ」よりも100cmほどコンパクト。
センターがリビングになるので両側の背の低さは関係なく、ゆったり過ごせますね。
* * *
「ヒュッテレーベン」は存在感のあるルックスですが、従来のロッジ型テントよりもほんの少しフレーム部分をコンパクトにすることで大幅に軽量化されていました。しかも、直線的なフレームをつないでいくだけで組み立てられるので、その気になればひとりでも設営可能。
インナーは別売ですが、フロアレスのすごし方を知った現代ではマストとは言えません。人数にあわせて1〜2張追加すればよく、これも軽量化に役立っていますし合理的。
「ヒュッテレーベン」は伝統を継承しつつ、現代のキャンプスタイルにマッチする新しいロッジ型テントとなっています。
>> キャンパルジャパン
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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