そもそものスタートは、中国系のLCC、春秋航空日本が、成田-高松間(片道)を735円のセールしていたことでした。空港利用料などがかかるため、このままの金額ではありませんが、かなり安く高松まで行けることが判明。そこで日帰りうどん旅を決行することにしたわけです。
航空券の費用は行き737円ですが、空港利用料や座席指定、支払手数料などが諸々かかり、ひとりあたり約1200円といったところ。筆者の家からだと幕張メッセに行くよりも安いです。
ただし、1つ大きな欠点があります。この737円で乗れるのは朝7時出発の早朝便のみでした。そしてLCCはチェックインがシビアで遅れると乗せてくれないといわれています(実際には結構遅れてきましたが)。なので、6時前には成田空港に着いていなければいけないのです。
この成田空港までのアクセスが非常に難しいといえます。今回はN氏がクルマを出してくれ、朝3時過ぎに出発し、ひとりずつピックアップしてくれました。このため、エア代以外にこの往復の車代(ガソリン代、高速代、駐車場代)が掛かります。また、香川でのうどん店巡りにはレンタカーが欠かせませんので、このレンタカー代も必須。これらはまとめて約2万円でした。3人で割っているので、約6000円強というところでしょうか。
今回利用する春秋航空日本をはじめとするLCCは成田空港の第3ターミナルに駐機します。このターミナルは第1、第2と異なり、専用の駐車場がなく、また電車の駅などもありません。このため、車は第2ターミナルの駐車場に留めて、第3ターミナルを目指すことになります。第3ターミナルへはバスと徒歩のルートがありますが、15分程度掛かるため、ちょっと早めについておく必要がありそうです。
そしてチェックイン後、時間を潰して搭乗口へ。第3ターミナルは早朝でもコンビニや飲食店が開いていて時間はしっかりとつぶせそうでした。ただ、手荷物検査のあとはお土産物屋さんがあるだけです。
そして、時間になると搭乗口からバスに乗り、飛行機へと向います。春秋航空日本の飛行機はかなり遠くに駐機されていました。これもLCCだからといえそうです。
春秋航空日本が使う機体は「ボーイング737-800」。左右3席ずつで33列、189席の客席があります。今回乗ったのはスタンダードシートでしたが、身長約170cmの筆者でもヒザ周りなどはそれほど余裕がないサイズ。同乗した2人は170-180クラスだったのでちょっと狭そうにしていました。羽田高松は約1時間とフライトなので、特に疲れることもありませんでしたが(朝早かったのですぐに寝てしまいました)、リクライニングの幅もあまりなく、これで3時間を超えるとつらそうだなという印象でした。
そして高松空港に到着。ここからはレンタカーでうどん店巡りです。今回、著者が初めての本場うどんということで初心者コースにしてもらっています。なので山中のおばあさんひとりのうどん店みたいのには行けていません。マニアックなうどん店にはまた機会があったら行きたいところです。ここは写真を中心に紹介しましょう。
1軒目 山越うどん
釜玉・小 250円。
2軒目 がもううどん
かけうどん(温)・小 150円、げそ天 100円
3軒目 麺処綿谷
豚肉ぶっかけハーフ 330円
4軒目 日の出製麺所
かけうどん・小 100円、おあげさん 60円
5軒目:山下うどん(善通寺)
ぶっかけ(冷)小 280円、おでん2品200円
6軒目 一鶴
おやどり×1、ひなどり×2、おにぎり×2(1皿3個で計6個)を3人でシェア。ひとり1350円
実はこのあと、もう一見うどん屋さんに行ったのですが、さすがにタイムオーバー。お土産うどんだけ買って空港に向かいました。
帰りのエアは春秋航空日本にいいタイミングがなかったので同じくLCCのジェットスターを利用。機体は「エアバスA320-200」で180席。こちらは737円とはいきませんが、それでも6000円ほど。驚きの安さです。
本場の讃岐うどんと骨付き鶏を満喫して、ひとり約1万6000円ほど(お土産別)。LCCを使ったうどんツアー。ちょっとありかもしれません。
(文/コヤマタカヒロ)
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