今回体験したのは「Dyson Supersonic 直販限定モデル」です。
直販限定モデル5万9400円は、ジェームス・ダイソン氏がデザインしたという豪華なレザーケース付き。高級感ある本革のケースに美しく収納したい人や、限定品に魅力を感じる人は、直販限定モデルがオススメです。
レザーケースなしであれば4万8600円。「ドライヤーは出し入れ簡単、すぐ使えることが第一優先」という方なら、ケースなしで十分だと思います。どちらも2年間のメーカー保証付き。
小型でも大風量!テクノロジーを駆使したパワフルボディ
このドーナツ形を見て思い出すのが、ダイソンの羽根なし扇風機「Air Multiplier」(エアマルチプライアー)でしょう。ドライヤーにも扇風機と同じテクノロジーが応用されていて、吸い込む空気の量を3倍に増幅させ、高圧・高速の気流を生み出しているのだとか。
操作ボタンは、ハンドル部分の上が電源ボタン。その下は「コールドショットボタン」といって、プッシュ式の冷却モード切替ボタン。美容師さんによれば「温風でブローするとキューティクルが開くので、冷風をあてることでキューティクルが閉じ、ツヤがでる&スタイルキープになる」そう。
ドーナツ型の本体(ピンク部分)の右ボタンは、4段階(冷却モード含む)の「温風切替ボタン」。その左ボタンは、3段階の「風速切替ボタン」。シンプルな配列ながらも、微妙な風温や風速に調整できるようになっています。
本体はノズルの突起がないぶん、W78×D97×H245mmとコンパクト。公式では本体重量618gですが、持ち手部分だけ量りにのせると450g以下でした。
【美容師はこの人】
福間篤樹「最近は家庭用ドライヤーも軽量化されているので、Dyson Supersonicをそれほど軽いと感じない人も多いかもしれません。でも、プロが使う業務用ドライヤーは700g前後のものが一般的。業務用レベルの風量を出すドライヤーでこの小型軽量なのは、なかなかだと思います」
モーターはハンドル部に内蔵。従来のドライヤーはモーターが大きいためヘッド部に搭載されるのが一般的ですが、ダイソン独自の小型モーターのおかげで、いわゆる“頭でっかち”なシルエットを解消できたのだとか。
「地味ですが、フィルターカバーが外せて掃除できるのもポイントが高い。ドライヤーはホコリがたまりやすいんです」
スゴいと噂される、そのパワーはどれくらい?
消費電力は他製品と同等の1200W。そして、このドライヤー最大の特徴といえば、2.4立方メートル/分というハイパワーです。
「パワフルといわれていたドライヤーでも2.0立方メートル/分前後なので、ダイソンは噂どおりパワーがスゴいですね。切替ボタンを最大にすると、髪が吹き飛ぶほどの勢いです(笑)」
相性の良い髪質、良くない髪質ってあるの?
「熱をあてすぎると髪の毛は傷むので、パワーを活かして短時間で乾かせば、ダメージは最低限で済みます。Dyson Supersonicをさまざまな髪質の方で試してみましたが、一般的なドライヤーに比べて毛髪中の水分が逃げにくい印象です」
個人差はありますが、どんな人に向いているかというと?
【Dyson Supersonicが向いている人】
- 髪のボリュームが多く、乾かすのに時間がかかる人
- 髪が傷んでいる、または乾燥してツヤがほしい人
- 頭皮が弱く、ドライヤーの熱を極力避けたい人
逆に、向いていない可能性があるのは「髪が細く、ぺしゃんとしやすい髪質の人」だそう。毛髪中の水分をキープしてくれることで、しっとりさせたい人にはいいけれど、ボリュームアップさせたいスタイルには適さない可能性があるようです。
風温&風速の調節で、ドライヤーを嫌がる子どもに◎
ドライヤー独特の音が少ないのも、このドライヤーのいいところ。電源を入れると、従来のドライヤーに比べて静音性が高いことが分かります。
「よさそうなのが、小さな子どものいる家庭。ドライヤーの音が苦手という子もいるのですが、これだと大丈夫という子もいるのでは。風温調整で低温度に設定できるので、ドライヤーの熱を嫌がる子にもオススメ。温度が低くても大風量で一気に乾かせるので、時短にもなります」
プロが10日間使ってみた感想
「最初は、このドライヤーの際立った良さがあまり感じられなかったのですが、慣れていくにつれ、使いやすさを実感するようになりました。やはり、最大の魅力はハイパワー。これに慣れてくると、今まで使っていたドライヤーだと時間がかかるように感じます。自分での購入も検討中。家庭用にしては値段が張ってしまうので、今後の展開に期待します!」
大風量で短時間に乾かせる&冷たい風も設定できるDyson Supersonicは、ドライヤーが億劫になる暑い季節には重宝しそうな予感。これがあれば、汗だくのドライヤー時間にサヨナラできるかも!
【ダイソン スーパーソニック(Dyson Supersonic)】
http://www.dyson.co.jp/haircare/supersonic.aspx
(取材・文/大野麻里)
おおのまり/エディター・ライター
美術大学卒業後、出版社勤務を経て2006年よりフリーランス。雑誌や書籍、広告、ウェブなどで企画・編集・執筆を手がける。得意ジャンルは住まいやインテリアなどの暮らしまわり、旅行、デザイン関係など。シンプルで機能的なものが好き。働く主婦の目線で提案。
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