筆者は、プライベート用のパソコンにはMacBook Airを使っているのですが、MacBook AirにはCDドライブがありません。SurfaceなどWindowsデバイスでも、CDドライブを搭載しない機種が増えています。「T Air」はそんな時に役立つアイテムです。
使い方は簡単です。まず、T Airを付属のアダプターで電源につなぎ、スマホには専用アプリ「T Air」をインストールします。次に、T AirとスマホをWi-Fiで接続します。iPhoneの場合、Wi-Fiルーターを経由することなく、ダイレクトに接続できます。Androidの場合は、機種によって接続方法が異なり、Wi-Fiルーターを経由したり、付属のUSBケーブルで接続したりする必要が生じることがあります。と言っても、わかりやすい説明書が同梱されているので、操作に迷うことはないはずです。
接続を終えたら、アプリを起動して「CDを取り込む」を選択。あとは画面に表示される案内に従って、取り込みたいCDをT Airにセットし、「取り込み開始」をタップすると、取り込めます。スマホがインターネットに接続できる環境にあれば、インターネット上の音楽CDデータベースからアーティストや曲名などのほか、ジャケット画像や歌詞も取り込めます。
録音に要する時間は、CDをパソコンに取り込む場合よりもちょっと長めです。ですが、CDをパソコンに取り込んで、それをスマホに転送して……という手間を考えると、T Airを使ったほうが楽チンだと思います。スマホに取り込んだ曲は、「T Air」アプリで再生できます。
この「T Air」には、もうひとつ、すごい機能があります。DVDを再生することもできるんです! 最近の音楽CDには、特典としてDVDが付いていることが多いですよね。そのDVDも、パソコンやBDレコーダーなどがなくても、手軽にスマホで楽しめるんです。
このDVD再生機能は、2016年の2月に追加された機能で、利用には「T Air for DVD」という別のアプリ(税込120円)が必要です。T Airとスマホを相互接続し、T AirにDVDをセット。アプリ「T Air for DVD」での簡単な操作だけで、DVDを視聴できます。レンタルしたDVDをソファやベッドに寝転がって楽しみたいときにも重宝するはずです。
大事なことを書き忘れていました。T Airの価格は1万2744円。CDの取り込みだけに使うのなら、安くもなく高くもなくという印象かもしれませんが、DVDプレイヤーとしても使うのであれば、買って損はないと思いますよ!
(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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