スマートライティングセット(http://www.moleskine.co.jp/smart_writing_set/)は、オリジナルのスマートペン「PEN+」と、専用のノート(ペーパータブレット)のセットです。
PEN+をスマートフォンやタブレットとBluetoothでつなぐことで、ノート(ペーパータブレット)に書いたものが瞬時に専用アプリ上に反映されます。
つまりスキャナなしで、自分の書いたものがデジタル化できるということと!
スマートフォンに専用アプリをダウンロードし、充電したペンとBluetoothでつなげる
はじめにPEN+を持ってみて、新鮮に感じました。
ペンタブなどのペンは「ペンの形のもの」ですよね? しかし、これは本当にインクが入ったペンなんです。ペンであり、電子機器。
そしてペーパータブレットは、イタリアのデザイナー、ジュリオ・イアケッティのデザインによるノートブックです。
やっぱり何かしら機械が入っているのかな……と思ってペラペラとめくってみれば、本当にシンプルな紙のノートです。
ただしNeoLab Convergenceが特許を持つテクノロジーによって、ページに施された微細なグリッドパターンを、ペン+のカメラが認識し、デジタルデバイスと同期させてくれる仕組みになっています。
さあ、書いてみよう!
と、その前に……最初に謝っておきます。
筆者はすさまじい悪筆であります。お目汚し失礼!
ペンのカラーは選び放題!
とりあえず、自分の名前を書いてみました。もちろん売名行為です。
ペーパータブレットの横に置いたスマホには、即時に私の悪筆がそのまま反映されます。
くぼきひろこです。
ひとつよろしく!
続いて文字の色や線の太さを変えられる機能を使って、落書きを楽しみます。
曲線の多い絵を描いたり、塗りつぶしたりしても、何の違和感もなく同期されていきます。そしてペンは一色なのに、画面はカラフル。手書きなら何色ものペンを揃えなければいけません。
好きな色を作ることもできるので、かなり複雑な色彩の絵も描けることが想像されます。しかし悪筆に加えて絵心も壊滅的なので、複雑な絵は諦めました。
テキストに変換もできるとな!
さらなる驚きとしては、書いたメモをアプリでテキストに変換してくれるという機能です。果たして私の悪筆に耐えられるのだろうか……。
まずは、比較的単純そうなアルファベットから。
「&GP」のURLで試してみました。
⇩
変換!
⇩
すごいな……。
次は日本語を試します。
やはり漢字とひらがなが混じった方が難しかろう! などと、ちょっと意地悪な気持ちで、ダウナー系ことわざ3選を書き込んでみました。
……唐突ですが、こういった細かい文字を書くときも、このペンすごく書きやすいです。
さあ、変換!
おお!すごい。
「半畳」の部分だけ「糧」となっていますが、それは悪筆ゆえ半の字だけが小さかったので、妥当なブレと言える気がします。
大作「晩酌タイムテーブル」作成
せっかくなので、大作にも挑戦です。
昼下がりから、晩酌に至るまでの私のタイムスケジュール(買い物リスト付き)を作成します。
定規も問題なく使うことができました。さすが、手書き!
ビールと各種つまみの準備を、並行して進めていく計画をメモしていきます。料理別に色を変えて、時間と工程を可視化しました。
さあ、できた!
なんと晩酌の準備の合間に、仕事の時間も確保できることが判明しました。実際にするかどうかは別の話ですが。
もちろん仕事のタイムテーブルを作りたければ、エクセルでも各種アプリでもいいわけですが、ことは晩酌ですから感覚的に書き込めるのが嬉しい。
手書きで「ん〜、これくらいかな」と画面をつくっていける自由度がとっても心地いいです。
晩酌タイムテーブルはPCへ
さらにすごいのが、書いたメモを瞬時に保存や共有できるということ。
早速、自分のPCに送ってみました。メールの場合は、ノートに記されたメールマークをペン先でポチっとするだけでメール画面が開かれます。
そしてPCにデカデカと表示される私の大計画!
この機能は、仕事でもプライベートでもかなり使えそうです。
デジタルツールで送り合う「手書きのメッセージ」なんてのもロマンチック!
また保存したノートは、後々アプリから編集することもできます。
文字色を変えたり、蛍光ペンでマークしたり……手書きの良さと、デジタルならではの利便性をダブルで享受している感覚があります。
結論です。
正直、最初は「こういうモノって、ズレたりブレたり読みこまなかったり、タイムラグがあったりしそう……」などと半信半疑でした。
しかし、完全に取り越し苦労となりました。
メモしている時は、ただただ普通に良いノートに良いペンでメモしている感覚。
ペーパータブレットとペンからアプリへの連携は、体感として本当にシームレスです。ブレやつまづきをほとんど感じることなく瞬時に、そして書いたままにスマホに反映されました。
つまり悪筆は悪筆として見事に反映されるわけです。お目汚し失礼!
使っている間中、手書きとデジタルのバーチャル感が絡み合い、まるで魔法のような楽しさ感じたMOLESKINE+「スマートライティングセット」。
というわけで
http://www.moleskine.co.jp/smart_writing_set/
(文/くぼきひろこ)
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