今年4月に発売され、一時はメーカーが受注を控えるほど注文が殺到したホンダの「GB350」。空冷単気筒のシンプルなエンジンにレトロなデザイン、55万円というこのクラスとしてはリーズナブルな価格などが人気の理由です。
7月にはスポーティなイメージを強めた「GB350 S」も追加されました。このモデルを乗り回す機会があったので、スタンダードモデルとの違いを含めてインプレッションをお届けします。
■350cc空冷単気筒エンジンがちょうどいい
「GB350 S」のパワーユニットはスタンダードと全く同じ348ccの空冷単気筒OHC。最高出力は20馬力、最大トルクは29Nmとレプリカブームを知る世代には、物足りなく思える数値ですが、実際に乗ってみると反射神経も衰え、社会的にも無茶のできなくなっているおっさん世代には“これくらいがちょうどいい”と思えるものでした。
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