テレビの音がどこでも聞けるレトロなスピーカーは“懐かしガジェット”だね

内容物はスピーカー本体、送信機の機能を持つ充電台、3.5mmステレオミニプラグケーブル、3.5mmステレオミニジャック・RCA(赤・白)ケーブル、ACアダプター2台。これ本当に簡単で、2種類あるケーブルのどちらかでテレビと送信機をつなぎ、本体のボリュームつまみを右に回すと電源がオン。すると緑色の電源ランプがつき、テレビの音が出ます。

あまりにあっけなくつながったので、「え?これだけ?」状態。あとは本体を外して好きな場所でテレビの音声が楽しめるわけです。音声は思っていたよりクリア。裏側に「音声モード」があり、「音楽」と「テレビ」が選べますが、テレビでも「音楽」の方が聞こえやすい気がします。

さて、まずはテレビから7mほど離れたキッチンで使用してみます。結果、まったく問題なしでちょっと感動。うちはリビングが縦長のため、ソファ前の人間にボリュームを合わせるとキッチンでは聞こえにくく、キッチンに合わせるとソファ前の人にはうるさい、という状況だったのが解消されました。

とはいえ、スピーカーから音を出すとテレビからは音が出なくなるため、ふたつの場所で別々に聞くのは無理なんですが。

■つまみで放送局を探すレトロな楽しさがある

説明書によれば、ワイヤレスの有効範囲は30m。ほっほ~。それはかなり距離がありますなと思い、だったら2Fでつながるかチャレンジ。しかも奥まった部屋のお風呂場に持っていくと……、全然問題ないじゃない。

ちなみに3Fというか屋根裏部屋にも持っていきましたが大丈夫。ただうちは木造なので、鉄筋の場合は違うかも。とにかく家の中ではどこでも聞けることが判明しました。まあモニターはないので、映像を観たい内容だと意味ないか。

しかし、「テレビ用ワイヤレススピーカー OWL-TMTSP01シリーズ」は、そのデザインからも分かるとおりテレビだけでなく「FMラジオ」も受信できるのが魅力です。右下のつまみを右にカチッと回し、あとは帯域を左右にクルクルして調整するだけ。うまく調整できないと「ピー!ガガガー!」とか言い出すこのレトロ感……超懐かしい!

最近はネットが充実しているのでradikoとかポッドキャストとか、昔とはラジオ視聴方法が違いますが、この「どっかで面白い放送やってないかな~」という、深夜の受験生スタイルを思い出させてくれました。

充電時間は約3時間で満充電。連続使用は音量50%で約8時間。ただ、本体はワイヤレス状態でも充電台に戻さず、別途ACアダプタを挿しておけば気にせず使い続けられます。ちょっと期待していたスマホとのワイヤレスペアリングはないようですが、3.5mmステレオミニプラグケーブルでつなげばOKの模様。

何もかもレトロなラジオみたいなテレビ用のワイヤレススピーカー。使い方が超シンプルだから悩む部分はないし、昔ながらのスピーカーなのに今どきのライフスタイルにもアジャストするというプロダクト。自分用としても、キッチンで料理をするパートナーのためにもよいのではないでしょうか。

>> オウルテック「テレビ用ワイヤレススピーカー OWL-TMTSP01シリーズ」

テレビ音声を飛ばせるワイヤレススピーカー
テレビ音声を飛ばせるワイヤレススピーカー
オウルテック

テレビ用ワイヤレススピーカー OWL-TMTSP01

本体寸法:18.72㎝、7.11㎝×17.42㎝
本体重量:1.2㎏
接続方式:AUX(3.5㎜ステレオミニジャック)
スピーカー出力:5W
運用電波帯域:2.4GHz

<文/三宅隆(&GP)>

 

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