■水を入れてボタンを握ればスチーム噴射
ひと目見ただけで、だいたい使い方が分かるこの機械。想像通り使い方は簡単で、タンクに水を入れ、電源を入れたら、グリップを握るだけ。
グリップのちょうどいい位置にボタンがあり、握っている間はスチームが噴射、離すと止まります。
ハンドル部分に格納される給水タンクは、容量は約160mlで約9分の連続スチームが可能。給水タンクの取り外しは、レバーを押し上げるだけ。
電源のオン/オフは、背面にある横長のスライドボタンで行います。
電源を入れてから約30秒。ランプが点灯したら使えるので、お出かけ前にサッとかけられます。立ち上がりが早さはノンストレス。
グリップを握ると、親指と人差し指の間にあるスチームボタンが押されるので、意識せずともスチームを噴射できます。
スチームが出るだけの単一機能なので、使い方を間違えることはありません。
ただし、アイロン仕上げ表示はしっかり確認してください。スチームをかけられるのは「・・」(底面温度150 ℃を限度としてアイロン仕上げができる)以上です。
■防虫剤臭のするシャツジャケットに当ててみた
早速、あの防虫剤臭のするシャツジャケットにスチームを当ててみました。
ハンガーに掛け、衣類の裾を引っ張りながらかけていきます。
ぱっと見でシワが伸びていくのがわかります。終わった後に嗅ぐと、ニオイも取れています。ただスチームが当たらなかったり、不十分だったりすると、残るので丁寧にかけていきましょう。
ちなみにスチームでニオイが取れるのは、高温で微細なスチームの粒子と噴出の勢いにより、繊維表面や内部に付着したニオイの粒子を繊維の外に除去するからだそう。
スチーム後です。折りじわがしっかり取れているのがわかります。スチームの当て方や約9分の中で時間配分を考えれば、もっときれいに取れるはず。
立ち上がりが早いから、お出かけの際のシワ取りはもちろん、帰宅後にサッとかけられるから、ニオイのつく食事をした後にもぴったり!
しかも、布ものであれば、衣類だけでなくバッグや部屋のファブリックまで対応。スチームの熱で除菌(ダニや花粉)もできるというから、花粉の時期にも活躍しそう。
重量も約950gとほかの衣類スチーマーと比べると軽量なので、扱いやすいのも高ポイントでした。
唯一、気になるのはその置き場所。サイズは約幅11.5×高さ28×長さ14.5cmと、そこそこ存在感があるので、どこに置くは悩みそうです。
■【番外編】強敵・焚き火臭には効果があるか?
何枚か試したところ、ニオイに効果的なのが分かったので強敵に挑みました!
そう、それが焚き火臭です。
焚き火をしている時は気にならないのですが、帰る際にクルマに乗った時に思わず「クサッ!」ってなる、そうあの煙に燻されたニオイです。クルマならまだしも、電車でキャンプに行った時などは、電車内でいたたまれなくなります。
ちょうどキャンプに行った後だったので、焚き火臭のする服のニオイが取れるか試してみました。
なお、衣類スチーマーで除去できるニオイは、生活5大臭(生乾き臭・ペット臭・タバコ臭・汗臭・飲食臭)のほか、2臭(加齢臭・防虫剤臭)だそう。
焚き火臭は範疇外ですが、タバコ臭が取れるならということでチャレンジ!
ニオイが付いたのはコットンでできた厚手の焚き火ウエア。
結論からいうと、無臭とまではいきませんでしたが、確実に脱臭できます。
どれくらいかというと、ニオイが付いままのウエアを置いた部屋は焚き火臭が充満しましたが、スチームをかけたウエアを別の部屋に置いたら、部屋では焚き火のニオイが気にならないほど。ウエアを嗅ぐとニオイは感じられますが、あの焚き火のニオイがここまでなくなれば十分。
なお、ウエアは織りが高密度で厚いため2回スチームをかけました。薄いウエアならもっとニオイが取れる気がします。
これからの冬キャンプで欠かせない焚き火ですが、着たウエアを部屋の中に持っていく前にひと噴きすれば、かなりニオイが軽減されるので、気になる方にはオススメです。
<文/澤村尚徳(&GP)>
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