■スウェディッシュトーチよりもケアが簡単
極太の薪を立て掛け、中心にたっぷりの小枝を詰めて着火。徐々に周囲の薪の内側に火が移ります。炎が大きくなり、暖を取るのにちょうどいい!
手に入れた広葉樹の薪が「ハイドロボンファイア」のプレートに対してやや細かったのでしょう、隙間が目立ちます。太さが足りない薪は2本ずつ立て掛けることで隙間が埋まり、もっとスウェディッシュトーチっぽくなります。
トップは星型の五徳です。立てかける薪の長さが多少足りなくても、また薪が崩れ落ちてもちゃんと鍋を受け止めてくれます。このあたりは本家や針金で束ねたスウェディッシュトーチにはない安定感。
小型の鉄鍋を置いてみました。φ20cmの鍋だと五徳が少し余ります。φ25cmくらいの鍋でジャストサイズ、浅い鍋やハンドルを取り外せるフライパンならφ30cmまでならなんとかなりそう。
薪の内側が熾になりました。炎を大きくしたいなら内側に小割の薪を追加し、熾でじわじわ湯沸かししたいときはそのまま放置。本家のスウェディッシュトーチよりも火力調節が簡単だし、崩れそうになってもケアは簡単です。
本家のトーチは水分が残った丸太や切込みの細いものは着火しづらいことが多いのですが、その点、こちらはよく乾燥した薪を選べるし、しかも十分空気が通るので着火に苦労することはありません。
それに本家は、崩れ落ちても切れ目が入っていない丸太部分が燃え尽きるまで時間がかかります。時間配分を間違えると消灯時間になっても火が残り、しかもちゃんと消火できているかどうかもわかりにくい! その点、「ハイドロボンファイア」であれば焚き火時間のコントロールをしやすいんですね。
空気が乾燥したこれからの季節は大きな炎をたてる焚き火は十分な注意が必要です。「ハイドロボンファイア」を使った焚き火はその構造から炎が大きくなりやすいのですが、風が強くなりはじめたらさっさと片付けできるのも利点。
雰囲気の良い炎と調理を楽しめて、片付けもスピーディ。憧れの北欧風キャンプをお手軽に楽しみたい人向きの焚き火ギアです。
>> スライブ
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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