5.両サイドをしっかり縫って耐久性を高める
裏返しの状態のまま両サイドを縫いますが、ミシンを掛ける前にファスナーのスライダーを一旦取り付けます。スライダーの入り口に両側のファスナーをズレないように差し込み、ぐぐっと押し込むとファスナーが噛み込んでいきます。
スライダーがついたままだと縫いにくいので、一旦引き抜きます。
両サイドを縫うのですが、まずは仕上がった状態で「ファスナーが閉まったときにスライダーがある側」から縫います。
ファスナーの合わせ目は、開け閉めの繰り返しで力が掛かりそうなので、2往復ほどステッチを掛けました。
縫っていない側のファスナーを開き、再びスライダーを入れてから、もう片方の端を縫います。
6.きれいの秘密は布端の処理
両端を縫い終わったら表に返せば完成ですが、その前に四隅の先端を少しだけハサミでカットします。こうすることで、シルエットがよりキレイに仕上がります。
布の端の糸がほつれないよう、切り口をライターで軽く炙ります。火の取り扱いにはくれぐれもご注意ください!
7.表に返して完成!
残るは表に返す工程のみ。開いたファスナーの口からひっくり返すと…。
完成! と言いたいところですが、どことなくモッサリしたフォルムが気になります。
角の布が返しきれていないのが原因のようです。
竹串のようなもので内側から布の角を押し出すと、ビシッとエッジが生まれます。
縫い目を指で押さえるなどして、全体的な形を整えます。
完成!
こんどこそ完成! X-PACはハリがあるため、ひっくり返すときにどうしてもシワが入ってしまいます。ですが、このハリのおかげでふっくらと美しいシルエットに仕上がりました!(自画自賛)
※ ※ ※
実際に作って気がついたのは、サイズやファスナーの位置を変えたりマチをつけたりするだけで、サコッシュやファーストエイドキットなど様々な袋モノに応用できるパターンだということ。お出かけもままならないこのご時世、MYOGにすっかりハマりそうです。
所要時間:約1時間
材料費(1個当たり):布/約800円、ファスナー/約300円
>>&GP自作部
<写真・文/杉山元洋>
杉山元洋|自転車やSuperCubなどの二輪車と大衆酒場を愛する、下町育ちの編集者兼ライター。男性情報誌、ビジネス、生活情報、グルメなど、幅広い分野の雑誌・ウェブ記事制作に携わる。Instagramアカウント:xcub_redbear
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