自社開発チップ搭載「Google Pixel 6」はどれだけ高性能になったのか

■Pixel 6とPixel 6 Proの差分は?

まず、Pixel 6とPixel 6 Proの差分を確認しておきましょう。

▼Google Pixel 6
ディスプレイ:6.4インチ(2400×1080ピクセル)
リフレッシュレート:最大90Hz
アウトカメラ:広角(50メガピクセル)+超広角(12メガピクセル)
フロントカメラ:8メガピクセル
メモリ(RAM):8GB
バッテリー容量:4614mAh
5Gネットワーク対応:Sub6
サイズ:158.6×74.8×8.9mm
重さ:207g

▼Google Pixel 6 Pro
ディスプレイ:6.7インチ(3120×1440ピクセル)
リフレッシュレート:最大120Hz
アウトカメラ:広角(50メガピクセル)+超広角(12メガピクセル)+望遠(48メガピクセル)
フロントカメラ:11.1メガピクセル
メモリ(RAM):12GB
バッテリー容量:5003mAh
5Gネットワーク対応:Sub6、ミリ波
サイズ:163.9×75.9×8.9mm
重さ:210g

▲左がGoogle Pixel 6 Pro、右がGoogle Pixel 6。デザインは共通

言うまでもなく「Pro」が上位モデルで、ディスプレイが大きく、カメラの性能が高く、5Gの対応ネットワークも強化されています。ただし、ミリ波のエリアはまだ限定的なので、5GはSub6だけでもさほど不便を感じないはず。バッテリー容量もProのほうが多いですが、駆動時間は共通。なので、カメラの違いが気にならないのであれば、Pixel 6を選ぶのが経済的です。

なお、画面サイズが小さいPixel 6のほうがコンパクトで扱いやすい、とイメージする人がいるかもしれませんね。ですが、Pixel 6 Proのほうがわずかに大きいだけで、重さは3gしか変わりません。そもそも8.9mmの厚さのボディは、ケースに収めると、さらに厚くなります。どちらも、わりと大きめでヘビーな端末と思っておいたほうがいいでしょう。

▲左がGoogle Pixel 6 Pro、右がGoogle Pixel 6。Pixel 6 Proのほうがひと回り大きいが、Pixel 6がコンパクトというわけではない

 

■自社製チップ「Google Tensor」の実力は?

Pixel 6/6 Proの最大の特徴は、グーグルが自ら開発した「Google Tensor」というプロセッサーを搭載していること。Tensorの詳細なスペックは公表されていませんが、Snapdragon 765Gを搭載した前モデル「Google Pixel 5」と比べて、パフォーマンスが最大80%向上しているとのこと。筆者が実際に使った印象も軽快かつ滑らかで、ストレスなく操作できました。

▲初めて自社で開発したチップセットを搭載

Google Tensorには「Titan M2」という最新のセキュリティチップが内蔵され、安全性も強化されています。5年間のセキュリティアップデートを保証していることも、グーグル純正スマホならではの強みと言えるでしょう。

 

■斬新なカメラバーを採用して、デザインを一新

従来のPixelは、“スマホの王道” とでも呼ぶべきベーシックなデザインを採用していました。しかし、Pixel 6/6 Proは、昨今の主流とは一線を画する新しい意匠が施されています。象徴的なのが、背面を横断する黒いカメラバー。そこにレンズやライト、センサーなどを搭載し、上下はツートンカラーになっています。

▲背面のカメラ搭載部は「カメラバー」と呼ぶ

カメラの性能を向上させたこともあって、カメラバーは結構出っ張っています。その出っ張りを嫌う人もいるでしょうが、純正のケースを装着すると、出っ張りが相殺されて気にならなくなる趣向です。

▲純正のケースに収めることで出っ張りは目立たなくなる

Pixel 6/6 Proは、最新の「Android 12」を搭載し、画面デザインも大きく変わっています。デフォルトでも文字やアイコンが大きめに表示されて、よりユニバーサルなデザインになった印象。特に気に入ったのが、ホーム画面のカスタマイズ。壁紙やアイコンのデザインを変えられるだけではなく、ユニークな時計のウィジェットも用意されていて、端末の印象をガラリと変えることが可能。飽きずに長く使い続けられそうです。

▲ホーム画面は多彩なグラフィック素材で編集できる

▲デフォルトの画面とは大きく異なる印象に変えることも可能

 

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