■サイズは同じだが、Proのほうが質感がリッチ
両モデルは、どちらも6.1インチの有機ELディスプレイを搭載し、正面から見るとほぼ同じに見えます。サイズはiPhone 13、13 Proともに146.7×71.5×7.65mm。ただし、重さはiPhone 13が173gで、iPhone 13 Proが203g。その差は、主にカメラにあると思われます。
両モデルのデザインの違いは、まずiPhone 13がデュアルレンズカメラを搭載しているのに対して、iPhone 13 Proはトリプルレンズカメラを搭載していること。後述しますが、この違いが最大の差分になっています。
次に、iPhone 13のサイドフレームはアルミですが、iPhone 13 Proはステンレスを採用しています。好みにもよりますが、ステンレスのほうが高級感があります。
3つ目は背面パネルの仕上がり。どちらもガラスですが、iPhone 13はツルツルとした光沢仕上げで、iPhone 13 Proはマット仕上げで、光沢を残しつつ、サラサラとした手触り。指紋が付着しにくいことも利点でしょう。ただし、iPhoneを使う人の多くはスマホケースを装着して使うでしょうから、外観の細かい違いは気にならないかもしれません。
なお、iPhone 13のカラバリは5色で、iPhone 13 Proは4色。それぞれ選べる色が異なることも大きな違いです。
■ディスプレイの性能にも違いが…
ディスプレイは同じ大きさで、解像度も2532×1170ピクセルで共通しています。しかし、性能には差があります。
iPhone 13 Proはリフレッシュレート(画面の更新速度)が最大120Hzで、表示するコンテンツやタッチ操作などに応じて10Hz〜120Hzの範囲でリフレッシュレートが変動する「ProMotion」という技術が初搭載されています。一方、iPhone 13は、スペックシートにリフレッシュレートの記載はなく、従来通り60Hzと推測されます。
両モデルで、同じウェブサイトを表示させてスクロールしてみると、iPhone 13 Proのほうが滑らかで、残像感が少ない印象でした。とはいえ、素早くスクロールしたり、連続したタッチ操作が求められるようなゲームをしないと気づかないかもしれません。
iPhone 13とiPhone 13 Proのディスプレイの輝度(明るさ)は、HDRコンテンツ表示時は最大1200ニトですが、標準コンテンツではiPhone 13が800ニト、iPhone 13 Proが1000ニトと若干差があります。これも購入を決める際に意識する必要はないでしょう。