■シンプルで着回しにピッタリ
マットな質感とシンプルなデザインで街着としても十分おしゃれな「撥水リバーシブルヒートブルゾン」は、薄くて軽い上にすぐに暖かくなる超優秀な“ヒートウエア”。
トレンドの丸襟を採用しているため、クルーネックはもちろん、モックネックやタートルネックなどの襟が高めのインナーと相性◎。ネックウォーマーやマフラーなどの防寒具をつけやすいファッション性の高いアイテムです。
また、防風性と撥水性に優れているため、アウター単体としても重宝。4段階の温度調整が可能なため、夕暮れ時の気温の変化が著しい時間帯でもフレキシブルに対応してくれます。
昼と夜で寒暖差の激しいキャンプ場ではアウターの重ね着は当たり前。
ですが、重ね着していると着太りして見えてしまったり、過度な重ね着で動きづらくなってしまったり、着脱に時間がかかったりとマイナス要素が結構あります。
そんな時にボタンひとつで温度調整可能なFNCTのヒートシリーズを着ていれば、少ない重ね着で完結。荷物を減らせるというのもうれしいポイントです。
そして「撥水リバーシブルヒートブルゾン」という名前の通り、リバーシブルで着用可能。ホワイト系のアウターは今年のトレンドアイテムのひとつで、白に近いライトグレーの面は街着として使いたくなるカラーリング。重くなりがちな冬のコーディネイトを軽く見せたい時にもおすすめです。
前面お腹のあたりに2カ所と背中の合計3カ所に設置されたヒーターには“カーボンナノチューブヒーター”を採用。厚さ0.05mmと薄く柔らかい繊維をシート状にしているため、普通のアウターを着ているような快適な着心地です。
また、断線しにくい上にスイッチを入れてから約30秒でムラなく発熱する速暖性に、家電ブランドならではの魅力を感じます。
スイッチのON/OFFは、右脇にあるコントローラーのボタンを押すだけというシンプルな設計。一番高温な「赤」から「紫」→「緑」→「白」と4段階で温度調整が可能です。
容量6700mAhのバッテリーがフルの状態で、赤なら約3時間、紫4時間、緑5時間、白は8時間暖かさが持続します。また、設定値まで温まった後は一定の温度を保つ“温度抑制機能”や“3時間自動OFF機能”など、やけどを防ぐ安全設計になっています。
モバイルバッテリーは、ライトグレーの面にある専用ポケットに入れます。給電ケーブルがついていて、そこに接続すればOK。このポケットは脇のポケットとは別に設けられています。
FNCTのヒートウエアはブルゾン以外にもあり、「インナーヒートベストセット バッテリー付き」(9900円)は、普段はスーツを来ていてキャンプには年に数回行くか行かないかという人におすすめ。袖なしでジャケットの下に着られるため、長袖に比べて着用の幅が広がります。そして一見、長袖同様の丸襟のデザインですが…
襟部分の内側についたボタンを留めればVネックにチェンジ。シャツやネクタイを締めている時にコーディネートしやすくなります。これは長袖にはないベストだけの仕様。こうしたバリエーションの豊富さもFNCTの“ヒートシリーズ”の魅力です。
ちなみに、ベストの背面はインナーゴム仕様になっておりウエスト部分が絞られているため、タイトめのアウターを羽織った時にもお腹周りが着太りしないように設計されています。
“薄くて軽くて暖かい”という機能性だけでなく、着こなしに対する配慮もこのブランドの魅力のひとつです。
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ここ数年、展開するブランドが増えていてる電熱を利用したヒートウエア。電熱アウターと言えば、バイクに乗る人や建築現場などで作業する人が着用するアイテムというイメージが強かったのですが、最近ではそうしたイメージを払拭する上品でおしゃれなアイテムが増えています。
モバイルバッテリーも軽量で大容量なものが増えていることもあり、こうしたヒートウエアは今後も注目を集めるでしょう。そんな中でもFNCTのクオリティーの高さとファッション性の高さには良い意味で驚かされました。
薄くて軽くて暖かいヒートウエアが1枚あれば、寒い冬のキャンプも快適に過ごすことができますよ。
<取材・文/宇田川雄一 写真/田口陽介>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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