■無積雪、氷点下2℃で快眠
「Biopod DownWool Subzero 175」は冬キャンプに使えるのか、試してみました。
通気性とはっ水性のあるナイロンに、たっぷり345gのダウンウールを封入していて快適使用温度(T-COMF)は2℃。なんだ氷点下対応じゃないのか…と感じるかもしれませんが、これは寒さが苦手な人でもリラックスして眠れる温度のこと。寒さに比較的強い人であれば-4℃でも寒さを感じることなく眠れる保温力(T-LIMIT)があるんですね。
これを使って一晩、メッシュ多めのテント+厚手のマットで眠りましたがなかなか快適。
まったく同条件で寝比べているわけではないので気のせいかもしれませんが、いつも使っている冬用ダウン寝袋だと“ポカポカ”を通り越して蒸れ、最終的にやや寒く感じることがあるのですが、「Biopod DownWool Subzero 175」はウールが効いているためか蒸れる印象はありません。
ちなみに身長168cmだと足下がわずかに余りますが、足下に翌日の着替えやジャケットを詰めればちょうどいい感じです。
首まわりやファスナー内側はダウンウールをたっぷりふくんだチューブがあしらわれています。これにより、首元を圧迫することなく冷気侵入を防ぎ、ファスナーからの冷えも遮断するというわけです。
おまけにフードの付け根あたりは袋状になっていて、着替えを入れて枕にできるんです。
表側には胸ポケットあり。スマホやクルマの鍵、小さなライトなどを入れておくのに便利。内側にも、もうひとつ小さなポケットがついているので、どうしても寒い人はお守りがわりにカイロを内側ポケットに忍ばせてもいいかも。
よくあるマミー型のファスナーは片側をまっすぐ足先まで伸びていますが、「Biopod DownWool Subzero 175」はサイドにまっすぐ伸びたあと、足下で反対側に伸びるJ型。封筒型みたいに足下まで大きく開きます。
信頼のYKK噛み込み防止ファスナーを採用しています。寝ぼけ眼でタブを引っ張ってもジャーッと下までスライドできるのは気持ちいい! もちろん両側から開くし、J型だから、どんな姿勢でも無理なく足先だけ外に出しておけますよ。
■素早く暖まりたいならモバイルこたつを併用
冬キャンプでよく耳にするのが「足先が冷たくて眠れない」。
心臓から遠いため、もともと冷えやすい足先ですが、足先を暖めるために血液を送る→体温が上がりすぎないよう足に汗をかく→足先が冷える、という悪循環を繰り返します。
「Biopod DownWool Subzero 175」はダウンウールのおかげで足の汗蒸れを大幅に軽減するのですが、寝袋に潜り込んだ直後の冷えた足先をすぐに暖める機能は持ち合わせていません。
そこで、起毛素材のインナーシュラフ「Feater - The Feet Heater」を使ってみました。すっぽり頭まで覆うのではなく、胸元までのハーフサイズ。これを併用することで「Biopod DownWool Subzero 175」がもっと快適に眠れるようになるんです。
胸元のファスナーを開くと、中に端子があります。ここに手持ちのモバイルバッテリーを取り付けると、足下にあるヒーターが最大45℃まであたためてくれるというわけです。
一晩中暖める必要はありません。中わたが十分あたたまっていれば、ヒーターが切れても効果は持続します。
寝袋に入る前の30分暖めるだけでも足先のヒヤッを解消できるし、2ルームテントにマットを敷き詰める“お座敷スタイル”なら「Feater - The Feet Heater」を入れた寝袋に下半身だけ入ってこたつ気分にくつろぐことだって可能です。
胸元にドローコードがあるので、テントの外で「Feater - The Feet Heater」に潜り込んでこたつ風にぬくぬくと過ごしたくなりますが、残念ながら歩けませんし、汚れや濡れ防止のマットなどが別途必要です。ここらへんは注意したいところですね。
ダウンとウールをミックスさせるという新発想で寝袋業界に衝撃を与えた「グリュエッツィ バッグ」。しかも寝袋メーカーがヒーター付きのインナーシュラフをラインナップするなんて! 今後も目が離せません。
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
【関連記事】
◆山岳用マミー型のダウンシュラフで顔まですっぽり暖かく!
◆電熱ヒーター、レイヤーシステムetc 話題の最新シュラフ5つを試してみた
◆ぬくぬくで広々!モンベルのダウンシュラフで冬キャンプの睡眠が快眠に変わりました
- 1
- 2