■今まさによく履いているオールスター
リペアサービスに持ち込んだ愛用のオールスターがこのメイドインジャパンモデル。最もベーシックなオールスターとの違いはシルエットにあります。
20年ほど前はよく高円寺の古着屋で80'sの“Made in USA オールスター”を探し歩いたりしていたものですが、このメイドインジャパンモデルはまさに当時探し回って購入した80'sオールスターのシャープでスッキリとしたシルエットに近いのです。他にも、小ぶりな半円形のトウや低めのトウスプリング、風合いあるコットンシューレースなど、クラシックな印象です。
このオールスターはそこまでひどい状態ではないものの、やはりヒールラベルは薄れ、ソールも減ってきています。
サイドテープも切れて剥がれてきています。屈曲する部分なのでここはどうしても傷んでくるんですよね。
ちなみに、コンバースが公式に受け付けているリペアサービスは以下になります。
・踵のすり減りをオリジナルのソールパーツで補強し、新しいヒールラベルをつけるヒールリペアA(6050円)
・踵のすり減りに汎用のソールパーツとオリジナルのヒールラベルを付けるヒールリペアB(5500円)
・サイドテープのリペア(片足2200円)
・オールスタークップシリーズのカップソールをまるごと交換するオールソールリペア(1万2100円)
シューズの種類によって、値段と修理対象かどうかが変わって来るので事前に確認した方が良さそうです。また状態によっては対応が難しい場合もあるとのこと。ちなみに日本国内における正規品ではないものは修理対象外なので注意。コンバースUSAの製品は対象外ですからね。
■職人技で甦っていくオールスター
コンバースとタッグを組み、リペアを担当してくれるのはシューケアのスペシャリストであるFANS.浅草本店の西小路さんです
まずは状態の確認してもらいます。
そして相談の結果、今回はソールを補強するヒールリペアと、サイドテープのリペアをお願いすることにしました。
まずは、新しく付けるオリジナルの補強パーツの形に合うよう、マスキングでソールの削る箇所を決め、削っていきます。
何度も削り、微調整を加え、補強パーツを貼り付けます。この接着剤もオリジナルの配合で作成したものを使用しているんだとか!
次はサイドテープのリペアです。
ソールとアッパーの間に入った汚れを取り除き、コンバースオリジナルのラスト(木型)を使い成形しながらテープを圧着させます。オリジナルのラストがあるっていうのも公式リペアサービスの強みですね。
そしてヒールラベルも貼り替えてもらいます。
真新しいヒールラベルを見ていると、ちょっとずらしてみたい!とか、上下逆さまにつけてみたい!とか変なカスタム欲が湧き上がってきましたが、もちろん公式リペアサービスではカスタムは受け付けられないとのこと。そらそうですよね。失礼しました…。
さあ、あとは後日家に送られて来る完成品を待つだけです
ちなみに今回リペアしてくれたFANS.浅草本店では、コンバースの「オフィシャルリペアサービス」とは別料金になりますが、クリーニングなどその他のリペアも対応しているそうです。
どこまで直せるのかは応相談ですが、西小路さん曰く、「極端に言えば死んだ人を生き返らせるくらいのことは出来ます」とのこと。頼もしい!
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