超寒がりの初心者キャンパーが初のダウンシュラフに感動!ナンガとモンベルを試してみた

■足元まで本当にあったかいナンガのオーロラダウン

2日目は予報通り初日と変わらない状況で、最低気温は一桁台。

正直なところ、ダウンシュラフにそんな違いがあるのかなと思いながらナンガ「オーロラ750」(4万4000円)に入ってみたのですが、これがびっくり。かなり違うんです。

正直なことを言うと、ナンガの方が暖かく感じました。フィット感はモンベルと比べて低いのですが、寝袋内にゆとりのあるイメージ。ただし、生地はハリがあるためちょっと動きづらさはあります。

ナンガの場合は“オーロラテックス”という透湿防水素材を使用しているので、機密性が高く、寝袋内の空気の層も保温効果をもたらしてくれている気がします。入って少ししたら寝袋内がポカポカしてくるのを実感。「これが噂のナンガかぁ〜」と感動の暖かさでした。

そして、編集からおすすめされていたのが、ナンガのファスナーは全くと言っていいほど生地を噛まないということ。

半信半疑で開閉をしてみると、確かに生地を噛まない。

内側からファスナーを閉めるとき、モンベルのシュラフもさすがに何回か噛んでいましたが、ナンガは全然噛まずに開け閉めできるんです

▲ファスナーにはYKK×ナンガの噛み込み軽減特殊パーツを使用。蓄光機能も備えているため夜間でもファスナーを見つけやすくなっている

寝るときは薄着になるので早く閉めたいんですが、そこで生地を噛むと最悪です。寒さに晒されながらファスナーを動かして噛んだ生地を外ずことになるわけですが、そんなストレスがナンガには一切ありませんでした。

ファスナーのパーツだけでなく、生地のファスナー側にステッチを設けて膨らみを抑え噛みにくくするなど、さまざまな工夫が。また、オーロラテックスのように比較的ハリのある生地を使っているのも噛みにくい要因だと思います。

それと、個人的にいいなと思ったのが足元の暖かさです。足元にもしっかりとダウンが確保されているため、末端冷え性の人にはぴったり。足先が寒くて夜中に起きてしまうというのはキャンプではあるあるでしたが、「オーロラ750」で寝た夜は目が覚めることなく快適に眠れました。

▲“スパニッシュダックダウン80-20%(650FP)”を均等に保つ“ボックスキルト構造”

またモンベルと同様に全体的に均一に暖かいのも特徴です。ただし、その構造は対照的。区切りをつけたボックス状の区画にダウンを封入し、ダウンが偏ることなく全体に均等にダウン量を保ちます。気密性の高いオーロラテックスを使用することでボックスが膨らんでいる状態をキープするため、寝袋全体が暖かくなっているんですね。

内側を見るとボックスキルトがわかりやすいですね。均等に保たれたダウンは、羽毛マットの上に寝ているようなフカフカな寝心地です。

▲内側の生地は耐久性と引っ掛かりにくい“ナイロンタフタ”

従来のダウンシュラフは水気からダウンを守るためにシュラフカバーが必要なんですが、「オーロラ750」は防水透湿生地を使っているのでカバーいらず。なのにこの価格という点も魅力です。一見高そうに見えますが、そういう意味ではコスパの良いアイテムなのかも。

寝心地がわかったところで、次は収納状態も確認してみます。

 

【次ページ】収納方法も化繊とは違う

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