■畳まないから簡単。ダウンシュラフの収納方法
畳んで収納しなければいけない化繊シュラフに比べて、ダウンシュラフはランダムに押し込むだけ。一見だらしなく感じますが、いつも同じ場所で畳むと中のダウンが切れてしまいます。なのでこのように毎回ランダムに押し込む必要があるとのこと。両方試してみたんですが、足側から突っ込んでいったほうが空気が抜けやすく簡単に収納できました。
収納時のサイズはほぼ同じです。モンベルの方が柔らかい素材を使っている分だけ詰めやすく、ナンガは機密性が高い分だけ空気が抜けにくく、スタッフバッグに詰めるという点においてはモンベルのほうがラクでした。ちなみに同レベルの化繊シュラフより確実に小さくなります。
ちなみにモンベルのスタッフバッグには閉める位置がふたつあり、ギュッと絞ればさらに小さく収納できます。
ただし、ダウンシュラフはこのようなぺったんこの状態での保管はNGとのこと。自宅では、付属の大きなメッシュバッグにふわっとした状態で入れておく必要があるそうです。持ち主に聞くと、結構場所を取るらしいので、その点は注意ですね。
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モンベルの「シームレス ダウンハガー800 #0」は、高めのフィット感で外気が入りにくく、何よりもストレッチが効いて寝ている時のストレスがないのが印象的でした。また、スタッフバッグに収納しやすかったり持ち運びがラクだったりと、細かい部分の利便性が優秀です。ただし、シームレスとはいえ防水生地ではないため、水濡れが気になる場面では、シュラフカバーの使用や、防水透湿性のある生地を採用した「ドライ シームレス ダウンハガー900 #1」(6万8200円)がいいかもしれません。
一方、ナンガの「オーロラ750」は寝袋内の保温効果が抜群で、暖かさを実感しやすいシュラフでした。特に足元の暖かさには驚きです。また、シュラフカバーを必要としないので、悪天候でも使いやすく、ファスナーが生地を噛まずにスムーズな開閉ができるのもポイントです。ストレスなく暖かく眠れました。
それぞれ個性が異なるため、好みによるとは思いますが、包まれるのが苦手でちょっとでも動きやすさがほしいならモンベル、足元の暖かさとストレスのないファスナーがいい人はナンガといったところでしょうか。ただ、どちらを選んでも冬キャンプが快適になること間違いなしというのが、化繊シュラフユーザーの本音です(笑)。価格はかわいくないですが…。
>> モンベル
>> ナンガ
<取材・文/宇田川雄一 写真/田口陽介、宇田川雄一>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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