ボールペン14本を書き比べて気づいた好みの書き味と握りやすさの傾向!

■ボールペンの舞台となる2冊のノート

今回選ぶボールペンは、取材の時に手帳にメモを書く1本、考え事のアイデアを大きめのノートにアウトプットする際に使うためのもの。

手帳は間もなく16年目に突入する(たまに使う程度だけど)「トラベラーズノート」、大きめのノートは「クロッキー」のLサイズ。トラベラーズノートには細かな文字が書けるタイプ、クロッキーには大きく見やすく書けるペンの2本を考えました。

細かな文字と言っても、目がアレで見えにくくなったのと、そこまで緻密に書くことはないのでボールペンは0.5mm以上。しかもちょっとお高めな“大人のボールペン”で失敗したので、殴り書きができる実用本位のボールペンを対象としました!

■同じ0.5mmでも書き味に違いはある?

購入したボールペンは、調べて買ったわけではなく、すべて近所の文具店にあったもの。より自分にぴったりな1本がほかにあるかもしれないけれど、近所ならすぐに買いにいけるし、ネットで1本ずつ買うのも気がひけて…。

本当は店頭で全部試し書きして1本だけ買いたかったのですが、ペン先に乾燥防止(?)の丸いアレが付いているものもあったので、気になるものを購入し書き比べ。0.5mmで試したのは全部で6本です。

よく使うものも、初めて見るものも含め、試したのは以下の6本です。

ゼブラ「サラサ ドライ」(165円)
サラサラな書き味のジェルボールペン「サラサ」の速乾版。書いてすぐに触っても汚れないので、速記が必要な取材時に重宝。インクの発色がよく、筆記線がくっきり見えるのもポイントが高い。バインダークリップ付き。

トンボ鉛筆「MONO graph Lite」(198円)
ペン先は長いニードルチップで、0.5mmながら製図用かなと思うぐらい細い(線幅0.26mm)油性ボールペン。グリップ表面には独自のテクスチャーが施され、滑りにくく、快適な握り心地。シンプルなデザインも好印象。

パイロット「G-2」(220円)
なめらかな書き味、手にしっくりくるグリップ、バランスのいい軸のゲルインキボールペン。0.5mmながら筆記線は繊細なので、罫幅が狭いノートでも、きれいに書き込める。昔からよく使っている1本。

パイロット「ジュース アップ05」(220円)
顔料ゲルインキを採用したやわらかな書き心地のボールペン。先端はパイプチップとコーンチップの長所を併せ持つシナジーチップで、先端が見やすく、書いている文字を追いやすい。重心が低く握りやすいのもポイント。

三菱鉛筆「uni-ball one」(132円)
一般的なゲルインキに比べて、より黒く濃く発色する“ビーズパック顔料”を使用。速乾性も高く、速記時に嬉しい。オープンワイヤークリップは可動式で、機能性に加え、スタイリッシュなデザインも演出している。

三菱鉛筆「uni-ball シグノ」(165円)
にじまず、書きやすい定番のゲルインクボールペン。ラバーグリップは握りやすいが、軽さは好みが分かれるところ。個人的には、ペンを動かす時に鳴るカシャカシャという音が気になる。別タイプは昔からよく使っている。

■ペン先で書き味に違いはある?

今回購入したボールペンのペン先は3タイプ。1番多かったのが、手前のコーンチップで、真ん中が「ジュースアップ」オリジナルのシナジーチップ、左がニードルチップ。

ペン先が長い方が書いている文字が見やすいので、細かな文字や描画にぴったり。以前よく使っていた0.3mmのペンもニードルチップでしたが、丁寧に書くときにはいいのですが、速記には向いていませんでした。

速く書くなら、それ以外が良さそうです。

■ラバーグリップにも違いが

キャップタイプにはラバーがないタイプもありますが、個人的にラバーグリップは不可欠。形状や長さは様々で、握りやすさはそれぞれ異なります。真っ直ぐなタイプよりも、やはり窪んでいるタイプの方が握りやすいとは思います。

ただ書きやすさは、ラバーグリップだけでなく軸の太さや重さも左右されるため、グリップの形状だけでは決められません。

【次ページ】0.7mm以上のボールペンはどれにする?

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