簡単、デカい、安全!使ってわかる大型焚き火台「ポップアップピット」の魅力

■組み立てはおおよそ90秒!

火床60cmオーバーの大型焚き火台ですが、フレームを広げて差し込むだけ。とっても簡単に組み立てられます。

▲収納サイズは68.5×13×13cm、重量3.6kg。バリスティックナイロンのケースに入っている

アメリカ発の大型焚き火台がいくつか日本に上陸していますが、大多数が“そのまま使う” “脚を取り外せる”程度で収納性は期待できません。その点、「ポップアップピット」はかなりの大型でありながら、コンパクトに収納できる焚き火台に仕上がっています。

上の写真は70cmクラスのロールテーブルと並べたところ。テーブルよりややコンパクトでロールテーブルと一緒に収納するとちょうどいい感じ。

▲フレームは軽量で放熱性の高いアルミだが、リベットは耐久性の高いステンレス

それでは組み立ててみましょう。

▲グラスファイバーアルミコーティングのヒートシールドを取り付ける

アルミのフレームを広げます。テーブルによくある構造ですが、四隅の突起が長めで、フレームの途中に小さな突起が付いています。そこにまず、付属のヒートシールドを取り付けます。

ヒートシールドなしでも使えますが、今や焚き火シーンには耐熱シートがマストアイテム。

四隅に長めの面テープが付いているので、フレームの突起の上あたりに巻き付けます。ここに薪等を載せるわけではないので、ずり落ちないようにすれば大丈夫。

フレームが伸縮すると面テープが剥がれることもあるので、フレームを地面に置いたままのほうがストレスなく巻き付けられますよ。

次に4枚のエンバーガードをフレームに差し込みます。対面の2枚を置いて、その後、残りの2枚を取り付けるようにします。

順番なんて関係ないように思えますが、片付ける際に差が! この順番で取り付けておくと、対面2枚のエンバーガードを持ち上げて簡単にメッシュ火床を取り外せるようになるんです。

最後にメッシュ火床を差し込んで完成です。

メッシュ火床は折り返しが美しく処理されていて、素手が触れてもケガの不安はありません。

フレームにピッタリサイズなので、メッシュ火床がエンバーガードをしっかり抑え、斜めにしてもはずれることはありません。半面、組み立て時は“4つの穴すべてに引っかけてから奥まで押し込む”、撤収時は“エンバーフレームごと引き上げる”といった具合にコツが必要なんですね。

 

■焚き火の“自由”を感じられる

十分な高さとヒートシールド、そしてでっかい火床のおかげでストレスなく焚き火ができます。

▲使用サイズは62×62×H39cm。耐荷重は56.7kg

「ポップアップピット」の火床は地面から30cm以上高い位置にあります。メッシュ火床ではありますが、ヒートシールドのおかげで灰が落ちることはなく、熱も伝わりにくくなっています。アルミフレームから熱が地面に伝わることもありません。

▲市販の薪(長さ約38cm)を載せても余裕あり!

そしてこの広さ! 市販の薪なら、なにも気にせずポンと置けて、いろいろな組み方で焚き火を楽しめます。

小さな焚き火台は耐熱シートを敷いても薪がこぼれ落ちる不安がありますが、「ポップアップピット」はエンバーガードによってその不安はなし。この安心感がうれしい。好きなように薪を組んで、余計な気遣いなく安心して焚き火ができますね。

しかもメッシュ火床は空気を効率よく取り込むと同時に、ヒートシールドと併用することで燃焼時の煙を再び取り込む働きが生まれます。

焚き火によってヒートシールドが暖まり、焚き火台の下に気流が生まれ、煙がメッシュ火床の下に引き込まれて再び燃えるという仕組みで、なんと80%の煙を除去!

写真ではうまく撮れませんでしたが、たしかに着火直後こそ煙が出ましたが、焚き火が安定しはじめると煙が立ち上る印象はありません。

▲トライフォールドバーベキューグリルキット(1万1000円)

また、別売となりますが、2種類のバーベキューグリルキットが用意されています。どちらもダッチオーブンを載せられるほどの耐荷重を誇ります。

「ポップアップピット」は火床が広いので、片側で焚き火、片側で煮込み料理や保温をするなんてことも思いのまま。料理好きファミリーが満足する焚き火台になりますよ。

ファイアーサイドアウトドアの本拠地、アリゾナは自然に恵まれ、キャンプを楽しむ人が多い一方で非常に乾燥しており、ひとたび山火事や野火が起きれば惨事になりかねません。そういった環境からも、ファイアーサイドアウトドアでは火災予防や焚き火がもたらす環境へのダメージ軽減への配慮を徹底しています。

見た目のいい焚き火台は世の中にたくさんありますが、「ポップアップピット」は決してとんがったデザインではありません。けれど、ゆとりのサイズとヒートシールドやエンバーガード、本体の素材に至るまで誰もがストレスなく安全に焚き火を楽しめるよう設計されていて、使っていることを誇りたくなる焚き火台となっていますよ。

>> ファイヤーサイドアウトドア(モチヅキ)

 

>> [連載]アウトドア銘品図鑑

<取材・文/大森弘恵

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

【関連記事】

◆より調理しやすくなった超軽量焚き火台 「NINJA FIRESTAND SOLO」
◆オールチタンで151g!小さな焚き火を楽しむ「ウッドバーニングストーブ」
◆見上げる焚き火って気持ちいい!detour life×FUJIKINKO「BONFIRE STAND 2.0」【アウトドア銘品図鑑】

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする