■ギア好きがかっこいいと思える財布
コロナ禍になって2年以上が過ぎようとしています。はからずもキャッシュレス化が加速し、現金を使う機会が以前よりもかなり減りました。もちろん現金しか使えない場所もあるので、多少は財布に現金が入っていますが、以前のようにATMで現金を下すという行為はかなり減ったと思います。
あらためて自分の財布を見ると、入っているものは現金よりもカードの方が多い。クレジットカードに免許証に保険証、その他診察券やポイントカードetc。しかし、実際に頻繁に使っているカード類は3~5枚くらい。使っていないカードの方が圧倒的に多かったのです。ならば、それに適した財布を探そうじゃないか!と思って見つけたのがこのDANGO WALLETでした。
何よりかっこいい! そこに目を奪われました。日々携帯するならかっこいい方が良いし、タフで上質なものが良い。もちろん、考え方は人それぞれですが、マルチツールが好きな人であれば、同様の意見を持っているのではないかと信じたいです。
財布のスタイルは同社の「Dシリーズ ダッパーウォレット」と同じ二つ折りタイプ。表に2箇所、内側に1箇所のポケットがあり、計3枚のカードを収納できます。そして、内ポケットの反対側にシリコンゴムバンドで閉じられたメタルプレートに挟まれたマルチツール(MT02)が収納されています。マルチツールを外せば、あと3枚くらいのカードが入ります。
キャッシュレスが一般的になってきたことで多くなってきた犯罪が「スキミング」。大切なカード情報をすれ違いざまに抜き取るスキミングによる被害は近年増加している模様。しかし、この財布にカードを入れておけばスキミング犯罪に遭うことはありません。
キャッシュをまったく持っていないと不安な場合は、シリコンバンドにお札が挟めて、マネークリップ的な使い方ができます。このウォレットバンドは別売もしていて、補修用としてはもちろん、色を変えることでイメージを変えることも。オンとオフで使い分けてもおしゃれかと思います。
シャーシとなるフレームはアルミ合金製。航空機にも使用される軽量で丈夫な6061番のアルミを採用。表面処理は対傷性に優れたセラコート塗装が施されており、アウトドアでのラフな使用にも耐えられます。フレームには紐が通せるランヤードホールがあり、脱落防止用のパラコード等を付けることができます。
フレームを包むカバーは、DANGO WALEETが一般的に採用しているレザーではなく、DTEXと呼ばれる耐久性と耐水性に優れた新しいファブリックが使われています。レザーと帆布の中間のような肌触りで、レザーのようなしなやかさを持つ優れた素材です。
とても縫製が丁寧で上質な質感が印象的。DTEXカバーはステンレス製ボルトでフレームに取り付けられています。このボルトは六角レンチで取り外しが可能です。
メーカーサイトを見ても交換用のレザーやDTEXがストックされてるわけではありませんが、将来的には補修品がリリースされるのでしょうか? 今回紹介するTシリーズではありませんが、同社のAシリーズであれば、カーボンやウォルナット(木製)、ニッケルメッキされたカバー等が別売りでラインナップされています。
カスタマイズが可能であることは実にワクワクしますね。お財布を改造する人なんて稀かもしれませんが、重要なのは“自分好みに変えられる可能性がある”ということ。実際にしてもしなくても、できることがうれしいのです。
では、本題のマルチツールの機能を見てみましょう。