■実は構造が最後の決め手に
地面に置いた状態で縦43×横32×高さ11cm、重さは約3kg(実測値、以下同)。これだけコンパクトになるなら、キャンプ道具と一緒にクルマに積んでもジャマにならないですね。
さらにいくつか特徴があります。
ひとつめが伸縮するゴム製の太いロープが本体にくっついていること。
別途用意するよりは断然ラクです。折りたたんだ時は本体にぐるぐる巻きにして引っ掛けておけばOK。先端のフックはプラスチック製ですが、大きめで使い勝手は◎。耐久性も問題なさそうです。
このたたんだ状態からハンドルにグッと力を入れると、土台と垂直にハンドルが立ち上がります。
ロック機構は付いていないのですが、付け根部分のプラスチックパーツにツメがあり、開ききるとツメでガチッと固定されます。ツメの耐久性は気になりますが、そこまで頻繁に開閉するわけではないので、気にしないことにします。
そしてふたつめが、土台部分が伸びること。
何もしない状態ではハンドル付け根から土台先端までが35.5cmなのですが、先端部分を伸ばすと…
約7cm伸びて、奥行きは42.5cmに。これ、一見良さそうに見えるのですが、実は諸刃の剣だったり。その理由はのちほど。
そして3つめの特徴がタイヤです。
ハンドル側は径が大きく固定式で、先端側は径が小さく360度回転するようになっています。ちなみにロックは付いていません。これも良さそうに感じるのですが、使ってみるといくつか注意点がありました。
押す場合は前側のタイヤが動くので感覚的に分かりやすいのですが、引く場合はちょっと戸惑います。要するにクルマと同じで、引く時は後ろのタイヤが動く。バックするのと一緒ということです(フォークリフトなどと一緒)。これは慣れですね。
とはいえ、このハンドル側が直径約9cmの大きなタイヤだからこその便利な面もあります。それが段差を通る時。
このように、付け根部分を足で止めてハンドルをグッと手前に倒すと、先端側を持ち上げやすくなります。
土台やハンドルは四角い金属パイプ製なので、重い荷物を載せていてもしなることなく安心。ただし、荷物を縦に積み上げている場合は、一気にハンドルに荷重がかかるので注意。
実はAmazonで徘徊している時、似た雰囲気のキャリーカートが数多く見つかりました。でもなぜこれにしたのかというと、理由はハンドル側の大きなタイヤの位置。
見つかったキャリーカートはどれも、ハンドル側が大きなタイヤになっているのですが、ほとんどがハンドル付け根に掛かっていました(赤い部分のような構造)。そのため変な出っ張りがあるんです。これだとダンボールのような四角い箱だとキチッと2辺をカートに付けられません。
タイヤが干渉しない位置に取り付けられているモノが、購入したこれ以外に見つからなかった、というのも決め手になりました。