まずは100均で道具を買ってきた!
洗濯槽の掃除というと、専用の洗浄剤(洗濯槽クリーナーなど)を思い浮かべる人が多いと思います。一般的に見かけるのは、カビを分解して除去する塩素系と呼ばれる洗剤。今回試したのは、「酸素系漂白剤」というもの。カビをはがして除去するタイプで、洗濯槽の汚れがゴッソリとれるとうわさを聞いて試してみることにしました。筆者はずっと酵素(こうそ)と勘違いしていたのですが、正しくは酸素(さんそ)でした……。お間違えなく。
タテ型洗濯機で試してみる
わが家の洗濯機はタテ型一槽タイプの穴なし洗濯槽というものです。洗濯槽に穴がない構造のおかげで、「洗濯槽の裏側がカビない」という宣伝文に惹かれて7年前に購入しました。そんなこんなで「穴なし洗濯槽だから」と長年自分を納得させ、これまで洗濯槽の掃除は一度もしたことがありません。
準備は前日の夜から
酸素系漂白剤を効果的に使うためには、お湯が必須です。40〜50℃が適温のようなので、お風呂の残り湯を使うことにしました。入浴後、45℃に設定して追い炊きをすれば適温が用意できます。
満水ぎりぎりラインまで(ここポイント!)お湯を注いだら、あとは事前に溶かしておいた酸素系漂白剤を流し込んで準備は完了。2〜3回洗濯機を運転させて、シュワシュワと音が聞こえてきたらOK。この状態で一晩放置します。
残り湯を使いたくない場合は、水で給水した後、やかんで熱湯を注いで温度調節します。お風呂よりもちょっと熱いぐらいがベスト。
一晩たつとドロドロのアレが……
一晩置いて、洗濯機をのぞいてみると、きれいな水のままでした。しかし洗濯機を2〜3回運転させてみると……ぎゃああああ! 出てきました出てきました。水の表面にうっすらと、ホコリやら黒カビやらが浮いています。
《感想》
・ こんなに汚れていたのか!という、ちょっと衝撃的なビジュアル。それぐらい掃除した効果が目に見えて気持ちがいい。
・ 洗濯槽内の湿っぽいにおいがなくなり、室内干ししても前よりにおわなくなった。
・ 50Lの洗濯機では500g(100g×5袋)必要だったので、意外と100均のコストパフォーマンスがよくない。750g入りで500円以下で売られている酸素系漂白剤もあるので、ネットなどで購入するとより安上がり
・ ゴミをすくうための100均グッズはマスト!
・ 穴なし洗濯槽でも定期的な掃除をした方がいいことがわかった。通常の洗濯槽なら、もっと黒カビがたくさんとれると思う
酸素系漂白剤さえ手に入れば、方法は実に簡単です。
洗濯槽の汚れ具合にもよりますが、水に浮いた汚れを根気よくとる必要があるので、半日(前日から一晩寝かせる時間は除く)はかかる覚悟で挑みましょう。
尚、今回はタテ型洗濯機で行っています。ドラム式洗濯機には対応していないのでご注意ください!
(取材・文/大野麻里)
おおのまり/エディター・ライター
美術大学卒業後、出版社勤務を経て2006年よりフリーランス。雑誌や書籍、広告、ウェブなどで企画・編集・執筆を手がけている。得意ジャンルは住まいやインテリアなどの暮らしまわり、旅行、デザイン関係など。シンプルで機能的なものが好き。働く主婦の目線で提案。
- 1
- 2